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聴覚障害のある女性と婚姻、喫煙、精神的健康~全国レベルの実証的データに基づく聴覚障害のある人の実態分析~

2015/02/05

国立大学法人筑波大学医学医療系の田宮菜奈子教授、大学院生(ヒューマン・ケア科学専攻)の小林洋子(現在は国立大学法人筑波技術大学障害者高等教育研究支援センター助教としても在職)らは、厚生労働省が2007年に実施した「国民生活基礎調査」を用いて、聴覚障害のある人とない人で社会経済的および健康状態がどのように違うか、また男性と女性で違いが見られるかどうかの統計学的な分析を行いました。具体的には20~39歳の136,849人を対象に、就労状態、配偶者の有無、喫煙の有無、精神的健康状態について分析しました。その結果、聴覚障害のある人で特に女性は、聴覚障害のない女性と比べて、配偶者がいない、喫煙している、精神的健康状態が悪い等の割合が高いことが明らかになりました。

 

fig1

 

図:多変量解析による聴覚障害がある人と各アウトカムとの関係
全体(男性+女性)においては、聴覚障害がある人は聴覚障害がない人に比して、精神的な健康感が悪い(オッズ比 = 4.889, 95% 信頼区間: 4.267 – 5.601)、喫煙している(オッズ比 = 1.328, 95% 信頼区間: 1.149 – 1.936)割合が有意に高い。
性別では、聴覚障害がある女性は聴覚障害がない女性に比して、配偶者がいない(オッズ比 = 1.345, 95%信頼区間: 1.114 – 1.626)、喫煙している(オッズ比 = 1.839, 95% 信頼区間: 1.540 – 2.195)割合が有意に高い。精神的健康においては、男性(オッズ比 = 5.737, 95% 信頼区間: 4.632 – 7.106)、女性(オッズ比 = 4.850, 95% 信頼区間: 4.043 – 5.818)で聴覚障害がある人の方が精神的な健康感が悪い。

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