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夫婦は同じ生活習慣病になりやすい 〜40歳以上の8万7000組を解析〜

2020/07/31

国立大学法人筑波大学医学医療系ヘルスサービスリサーチ分野/ヘルスサービス開発研究センターの田宮菜奈子教授、杉山雄大准教授、渡邊多永子元助教(現厚生労働省)らの研究チームは、2016年国民生活基礎調査の匿名データを2次利用し、夫が生活習慣病(高血圧、糖尿病、脂質異常症)で治療を受けていることと、妻が同じ病気で治療を受けていることとの関連を分析しました。

多くの夫婦は遺伝的つながりがありませんが、同居して同じ食事を摂るなど、飲酒や飲食、喫煙、運動など互いのライフスタイルに影響を与え合います。このように生活が似通うことで、配偶者が生活習慣病を持つ人は、そうでない人と比べて、配偶者と同じ生活習慣病を発症するリスクが高いと考えられます。

研究チームは、共に40歳以上の86,941組の夫婦を対象として分析しました。夫婦の居住場所や経済状況、妻の年齢・学歴・飲酒・喫煙・他の疾患での治療の有無の影響を調整した上で比較した結果、夫が高血圧、糖尿病、脂質異常症で治療を受けている妻が同じ病気で治療を受けるリスクは、夫がその病気で治療を受けていない妻と比べ、それぞれ約1.8倍、1.5倍、2.6倍であることが示されました。

生活習慣病の予防、早期発見、悪化防止のためには、患者に加え、患者の家族にも気を配る必要性が示唆されました。更に、家族が共に健康でいる上で、一緒に食事や運動などの生活を改善したり、健康診断を受けたりすることは、多くの人々にとって重要だと思われます。


図:夫の治療の有無別、妻が治療を受けている割合

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