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TSUKUBA FRONTIER

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未来構想大学を標榜する筑波大学は、様々な分野で第一人者として活躍する多くの研究者を擁しています。ここでは、筑波大学を代表する研究者たちの、これまでの道のりや教育研究活動への思いを通して、各分野をリードし、新しい時代を切り拓く者の姿に迫ります。(本学広報誌「ツクコム」より転載)


#017 人の存在こそが人を癒す ~対話がクスリになる新しい精神医療を目指して~
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医学医療系 斎藤 環(さいとう たまき)教授
引きこもりやヤンキー文化。これらは単に社会現象を評論するためのキーワードではありません。不登校や家庭内暴力など、病気とも言えない社会不適応状態やその背景を客観的に理解することは、そういう悩みを抱える人々のケアにあたる際にはとても重要です。精神科医として、メディア出演や執筆活動をこなしつつ、全く新しい考え方に基づいた、対話による精神医療の方法を確立、導入すべく、研究と診療に精力的に取り組んでいます。
#016 ともに学ぶよろこび ~人がつくる教育の真髄を求めて~
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人間系 片平 克弘(かたひら かつひろ)教授
得意な教科と苦手な教科―学校での勉強の好き嫌いは、往々にしてその教科を教えてくれる先生によって決まるものです。教え方や接し方には相性があり、自分にとっての「良い先生」との出会いは、学びの対象への興味関心を広げるきっかけになります。どの先生も、より良い教育のために様々な試行錯誤をしていますが、教室全体に常に目を配るのは大変です。子どもたちの学びの実相を捉え、力を伸ばすための支援の方法を、メタ視点から探ります。
#015 政治を科学的に捉える ~投票行動から探る日本人のイデオロギー~
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人文社会系 竹中 佳彦(たけなか よしひこ)教授
イデオロギー。専門家でなければ口にすることさえ滅多にない言葉かもしれません。私たちは選挙のたびに、いろいろな政策や主張を比較し、最も良いと思える政党や候補者を選びます。この「最も良い」という判断の基礎となる価値観がイデオロギーです。日本では政党や政策の対立軸が曖昧になり、イデオロギーを声高に論じることが少なくなりましたが、投票行動や政治意識をじっくり分析すると、現代日本人のイデオロギーが見えてきます。
#014 喪失から再生へ こころを守るスペシャリスト
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医学医療系 高橋 晶(たかはし しょう)准教授
命にかかわるような経験や、家族や財産を失うといった出来事は、誰にでも起こり得ます。自然災害もそのひとつ。被災者は身体だけでなくこころにも大きなダメージを受けます。しかし防災用品は予め準備していても、こころの備えはなかなか難しいものです。精神医療チームを率いていち早く被災地に向かい、災害によって引き起こされる悲しみや憤り、怒りからくるストレスを乗り越えられるよう、人々のこころを支える最前線に立っています。
#013 漢字の書を学問する 筆文字の造形追求による自己の発見
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芸術系 中村 伸夫(なかむら のぶお)教授
筑波大学は、東京教育大学以来、芸術としての「書」の専攻コースを有する国内で唯一の大学です。その点では、書は特殊な領域かもしれませんが、文字の成り立ちを学び、筆で文字を書くことは、日本の伝統や文化の基盤の一つでもあります。紀元前のはるか昔に作られ、変化しながらも脈々と伝えられてきた、何千にも及ぶ漢字や書の歴史を探究し、同時に、一人の書家として、文字と向き合い、作品制作に臨んでいます。
#012 古文書・公文書から災害の記録まで グローバルスタンダードで地域の歴史をつなぐ
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図書館情報メディア系 白井 哲哉(しらい てつや)教授
地域の歴史を伝える古文書などのさまざまな資料が、その土地の役場や旧家に保存されています。それらがどこで、どのように保管されてきたか、という情報は、資料そのものの意味付けに大きく関わります。それは、美術品のような文化財や古い時代の文書だけでなく、新たに作られたり集められたりした資料であっても同じです。残された資料とその状態を、実物とデジタルデータの両方の形態で記録し、保存・活用していくためのスタンダードを構築しています。
#011 病院で加速器が動き出す日 中性子が拓く次世代がん治療の最前線
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医学医療系 熊田 博明(くまだ ひろあき)准教授
早期発見・早期治療ががん治療の基本です。しかし、治療が難しい部位や再発といった課題は常につきまといます。そんな中で注目されているのがホウ素中性子捕捉療法。放射線治療の一種ですが、正常な組織に与えるダメージが少なく、手術が困難な部位や、悪性のがんに対して効果の高い治療方法として期待されています。医学物理士として、そのための加速器開発に携わり、さらに治療方法の確立に向けて、医療との橋渡し役を担っています。
#010 「使いやすさ」の正体を探る ~高齢者の眼差しが生きる学びあいのコミュニティ~
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人間系 原田 悦子(はらだ えつこ)教授
操作がしにくい、使い方が分からないー日常生活でそんな経験は珍しくありません。新しい道具やシステムが次々に登場する現代社会では、それらを使いこなすための学習と、誰もがより使いくするための工夫が求められています。そのヒントをくれるのが高齢者の視点。研究者・高齢者・企業が自由に参加できるコミュニティを形成し、開発者が気付かない使いにくさのポイントを見つけ、使いやすさを決める認知プロセスを探っています。

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