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国際

世界的「知」のネットワークの開拓と「地球文明発祥地帯」への貢献

 

はじめに

2004年に法人化した筑波大学では,国際的に存在感のある研究型総合大学を目指して,国際的な研究と教育を一層発展させるために, 国際連携室において現在までに検討した国際連携の在り方を国際連携ポリシーペーパーとして公表することとした。

I.今日の世界情勢と筑波大学の使命

(1)グローバル・ストラテジーI: 「知」の大競争と世界的「知」のネットワークへの視点
世界的「知」の大競争に対応するため,これまで個々の研究単位や組織ごとに行われてきた世界的「知」のネットワークの開拓及び発展を大学全体の戦略の中で再度定式化し,活性化を図る。

(2)グローバル・ストラテジー II:「地球文明発祥地帯」への視点
「地球文明発祥地帯」という観点を取ることにより,欧米中心の学問研究パラダイムからの転換と文明の「共生」へと向う新たな学問領域を目指す。
本学は同地帯に幅広い協力関係と強力なネットワークを有しており,先進国間の国際連携に加え,地球全体に対する筑波大学の貢献を目指す。

「地球文明発祥地帯」
サハラ乾燥地帯から地中海,中東,中央アジア,インド,中国,東南アジア,極東に広がり,五大文明など古代文明の発祥地を包摂し,古来,東西の文化・技術の交流と融合の舞台となった地帯を指す。

(3)筑波大学の国際連携理念網と帯を結ぶ国際コンソーシアム
「地球文明発祥地帯」の持続的発展と安定を目指し,本学が有する世界的「知」のネットワークと先端科学研究成果の活用を推進する。

II.国際連携基本構想

(1)世界的「知」のネットワークと先端科学研究成果を活用した連携のリーダーシップ
「地球文明発祥地帯」における今日的な課題を克服するために,世界的「知」のネットワークと同地帯の教育・研究機関等との連携にリーダーシップ を発揮する。

(2)国際共同研究インキュベータモデルの提案
本学独自のシステムをもとに,組織的に柔軟で研究のニーズに迅速に対応する機動的,国際的な共同研究の推進のために,国際共同研究インキ ュベータモデルを開発する。

(3)人材育成の伝統からのグローバル戦略
筑波大学が伝統と強みを持つ教育分野の資源を活かし,全世界,とりわけ「地球文明発祥地帯」の持続的発展を担う有能な人材の育成及び同地帯への人材派遣を積極的に推進する。

(4)筑波研究学園都市から世界への発信
筑波研究学園都市(「つくば」)における様々な先端的研究教育機関の中核機関(パイプ役)として,各機関相互の連携を仲介する。
このパイプは,「つくば」と「地球文明発祥地帯」を結び,ひいては日本と世界をつなぐものとなる。

III.国際連携の具体的なタスク

(1)戦略的組織整備のタスク
○国際戦略本部を立ち上げ,本部での決定を迅速かつ強力に遂行する体制を構築する。
○国際戦略本部の下に,国際戦略室を置き,国際戦略の企画と実施を担当させる。

(2)先端科学研究のリーダーシップに向けたタスク
○国際戦略,特に国際共同研究インキュベータモデルにそったプロジェクト
・広く国内外の研究機関との協力の下,国際共同研究インキュベータモデルを実施する。
・海外拠点の統括,国際連携に関する国際シンポジウムを企画,組織するディレクターとしての人材を配置する。

○海外拠点の設置と海外アソシエート制度の創設
先端科学研究の技術や知を提供しあう海外拠点を設置し,海外特派員として海外アソシエート制度を導入する。

○国際戦略の全学化
各研究組織・教育組織・センターなどの国際連携への取組みを調査し,本学の国際連携の現状を把握し,最新の情報を発信する体制を整える。

○先端科学研究のリーダーシップを国際的に主導するための提携
先端研究の国際的ネットワークの相互化・相乗効果を図るため関係官庁,国際機関,援助機関,日本学術振興会等との組織的な提携を進める。

(3)人材育成のタスク
○国際的に活躍する人材育成のプロジェクトの推進
外国人留学生の受入れや学生の海外派遣を戦略的に展開するために,途上国若手リーダー育成や学生の国際インターンシップ等を導入する。

○留学生ポリシーの革新
留学生が本学の情報を集めやすく,入試を受けやすい環境を整備するとともに,留学生の生涯ネットワークを構築する。

○大学院を中心とした教育面での国際規格の推進
大学院におけるバイリンガル教育の推進,単位互換制度の充実,学期完結型授業の徹底を図るとともに,世界的な「知」のネットワークや「地球文明発祥地帯」への視点を本学の学生のための教育・研究に活用する。

(4)筑波研究学園都市における筑波大学としてのタスク
「つくば」の各研究機関,「地球文明発祥地帯」及び世界の研究教育機関や組織との「知」のネットワークを構築し,筑波大学がその拠点としての役割を果たす。

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