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筑波大学特別講義:青柳正規客員教授

2008/05/22

 5月22日,筑波大学特別講義-大学と学問-(総合科目A:1単位)の第6回を開催しました。
 青柳正規国立西洋美術館長(元本学芸術学系講師,元東京大学副学長)が「美術と社会」という題目により講義をされました。
 ルネッサンス時代の代表的な裸婦の絵を例として,「裸婦の背景が森とかの自然であることから,裸婦は女神を表現している。」,「裸婦の横に寝ている犬を描いたものは,犬が安心しているということから,画家が裸婦の身近な人であると思われてしまうので,バラを持たせたり,ミルト(女神にとっての聖樹)を絵の中に配し,裸婦は女神を表現している。」とのカムフラージュをしていること等,厳しいキリスト教の戒律を守る中で作者が裸婦を描くにあたってどのような工夫をしているかについて説明があり,普段は単に眺めているだけの絵から,その時代背景を映し出すものが読み取れることをお話しされました。
 最後に,「美術」とは,現在を示し,過去を知る材料であり,未来を予言しているものであるとの話をされ,美術を通して時代を読み取る奥深い講義でした。

講義中の青柳教授
講義中の青柳教授

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