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筑波大学特別講義:入江昭ハーバード大学教授

2008/06/05,12

 6月5日(第8回)及び12日(第9回),筑波大学特別講義-大学と学問-(総合科目A:1単位)を開催しましました。
 2週連続して入江昭ハーバード大学教授が担当され,それぞれ「歴史を学ぶ」,「学問と人生」という題目により講義をされました。
 第8回「歴史を学ぶ」では,入江教授が高校卒業後アメリカへ留学し,アメリカの大学での生活を通じて歴史家になる決意をした事,歴史を学ぶということはどういうことなのかについてお話がありました。
 一国中心の歴史というものは意味がなく,例えば『日本の歴史というのも中国との関係やヨーロッパとの関係の中に位置付けられ,「世界の中の日本」であって日本の歴史ではなく,「国」という単位での歴史は意味がない。』とのお話しがありました。
 また,2008年を生きている我々は,日本・中国・韓国どこにいても同じように,全てが歴史によって作られている。」というお話が印象に残りました。
 第9回「学問と人生」では,個人の人生と世界の歴史とを結び付けて歴史の中で入江先生がどう生きてきたか,また,例えば,20世紀の始まりと終わりは1901年に始まり2000年に終わった訳ではなく,20世紀は歴史の時代区分を考えると1870年~1970年頃であるとの解釈もできること,21世紀を生きるとはどういうことなのかなどについてのお話がありました。最後に,「20世紀は国家の時代であったが,21世紀は文明の時代であり,戦争がない平和的な解決が求められる。大半を21世紀に生きる皆さんは21世紀的な解決法で対処してほしい。」,とのメッセージが伝えられました。
 講義終了後,質疑応答が盛んに行われ,その後には,入江教授が書かれた本を片手に,サインをお願いする方が何人もおりました。
 入江教授は,日本人として初めてアメリカ歴史学会会長に就任された方であり,長年ハーバード大学で教鞭をとっておられました。このような先生の講義を聴く機会はあまりないため,新入生だけでなく,上級生・大学院生にも貴重な講義だったようです。

 次回はいよいよ最終回で,山本一元旭化成常任相談役が講義されます。

入江昭教授
入江昭教授

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