印刷

お知らせ・情報

筑波大学トータルフットボールプロジェクト(サッカー交流)実施

2009/08/29

 8月29日,品川区内のフットサル場で‚筑波大学蹴球部,附属駒場高校サッカー部及び附属視覚特別支援学校のブラインドサッカーチーム「レッド・ロケッツ」によるトータルフットボールプロジェクト(サッカー交流)を実施しました。
 この企画は,3月15日に文京区内の附属視覚特別支援学校グランド行われた,大学蹴球部と「レッド・ロケッツ」との交流試合を発展させたイベントです。
 蹴球部の総監督を務める,筑波大学人間総合科学研究科の浅井武教員,附属駒場中高等学校の横尾智治教諭及び附属視覚特別支援学校の岩崎彰治寄宿舎指導員の3人が呼びかけ人となり実現しました。
 3チームから合計50人のサッカー青年が集まり,ミックスした9チームを編成し,最初に「B1」のブラインドサッカーを体験しました。B1部門は,両眼とも視力なしのサッカーで,音源入りボールを追いかけ,パスをつなぎ,ゴール裏にいる「コーラー」と呼ばれる味方の声をたよりにシュートを打つサッカーです。附属駒場中高等学校と大学蹴球部のほとんどの選手は,初めての体験でした。初めて出会った選手が,自己紹介をして名前を呼び合いながら丸くなってパスを交換しました。自分では正確にパスを出しているつもりが,微妙に左右にずれてしまう。ボールがきたと思っても,反応が遅れる。早いパスに対してトラップ出来ない。やっと足に触れても足下から離れてしまう。前に転がったボールの位置がわからない。日頃,視覚にたよってサッカーをしていることを実感しました。緊張と戸惑いの中で始まりましたが,次第に大きな声で名前を呼び合うようになり,パスがつながりだすと拍手が起き,パスが股抜きされると大きなため息。そうした中で,コミュニケーションの大切さと,足元に正確にパスを出すこと,相手を思いながらパスのスピードを考えることなどを学習すると,5本,6本連続したパスがつながりだしました。
 続いてP・Kのシュート練習。ドリブルシュートと進み,ブラインドチームと健常者チームとのミニゲーム対戦。勿論,健常者チームは,見えている状況でプレイ。その後は,ブラインドチームに健常者が1~2名順次入り,アイマスクを装着してプレイをしました。限られた場所でのパス交換は少し出来ても,広いフットサルコートの中では,前に走っているつもりでも方向がまったく違ったり,ブラインド選手からパスを受けてもトラップ出来ず,相手にボールを奪われる場面の連続でした。
 その後は,附属駒場中高等学校と大学蹴球部とのフットサルゲーム。最後は,大学蹴球部及び附属駒場中高等学校と「レッド・ロケッツ」との「B2・B3」ルールによるフットサルミニゲームを行いました。B2・B3部門のサッカーは弱視と呼ばれる人達のサッカーで,低視力や狭い視野の人達が,残存する視力を生かし,フットサルに近いルールで競技します。このミニゲームでは,解放されたようにフルスピードで動きまわる選手たちに変身していました。
 サッカー交流終了後,「レッド・ロケッツ」コーチの小林正己氏が,附属駒場中高等学校の生徒たちに,ブラインドサッカーでも普通のサッカーでも,共通する基本と課題として,正確にパスをつなぐこと,チームの助け合いの大切さなどについて,元「Jリーガー」の経験を踏まえて話をしました。コートでの交流の後,別会場の会議室で,夕食を食べながらの交流会。サッカーの話が中心ですが,好きな音楽の話などもしました。
 年齢,サッカー経験,目の見え方に違いはあっても,丸いボールを追いかける中で,さわやかなひと時を過ごすことが出来ました。今回の企画には,筑波大学附属桐が丘特別支援学校で,生徒にハンドサッカーを教えている,佐々木高一教諭も参加し,サポートしました。今後とも筑波大学の中で,サッカーの持つ魅力を通して交流を継続していきたいと考えています。

ゴールネット裏のコーラーの声を聞いてシュート
ゴールネット裏のコーラーの声を聞いてシュート
パス練習。耳をすまして,集中!
パス練習。耳をすまして,集中!
交流後の記念撮影
交流後の記念撮影

関連リンク

このページのトップへ