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お知らせ・情報

機関リポジトリ担当者のための著作権ワークショップを開催

2012/12/13

 筑波大学,千葉大学,東京工業大学,神戸大学の附属図書館は,2012(平成24)年12月13日,大阪大学附属図書館の共催,DRF(Digital Repository Federation)*の後援で,大阪大学総合図書館図書館ホールで「機関リポジトリ担当者のための著作権ワークショップ」を開催しました。
 筑波大学附属図書館は,2006年から国立情報学研究所による機関リポジトリ支援事業(CSI事業)の支援により,SCPJ(Society Copyright Policies in Japan)データベース(学協会著作権ポリシーデータベース)を公開しています。
我が国では,200以上の機関リポジトリが設置・公開され,学術雑誌掲載論文などを公開しています。これは学術雑誌の高騰に対抗して,学術情報への無料アクセスを実現しようとするオープンアクセス運動が世界的に興隆しており,その手段として機関リポジトリが世界の学術機関で設置・公開されつつあることを反映したものです。
SCPJはオープンアクセスを実現するために,学術雑誌を刊行している日本国内の学協会の機関リポジトリによる公開許諾(著作権)ポリシーを調査し,結果をデータベース化する事業です。今回のワークショップはSCPJを活用する機関リポジトリの実務担当者を対象に開催されました。
 ワークショップでは,まず,日本大学の小山憲司准教授から,SCPJのデータを利用したオープンアクセス実現のための取組の在り方についての講演が行われ,機関リポジトリからのダウンロード実績や大学図書館間の文献複写依頼量の変化の解析をエビデンスとして,日本語の学術論文に対するオープンアクセス化の必要性(利用者ニーズ)が指摘されました。
 それに続いて,一橋大学及び神戸大学の機関リポジトリ担当者から,機関リポジトリの実務に基づく著作権概論とSCPJの有効活用について詳細な報告が行われました。
 パネルディスカッションでは,今後のSCPJ活用戦略とオープンアクセスの進捗について実りの多い議論が行われ,日本のオープンアクセスの推進のためには,SCPJ事業の継続と,SCPJを活用した大学間連携による学術論文収集活動の強化の必要があることが確認されました。
 当日は年末の繁忙期にも関わらず,講演者を含めて37名の参加があり,機関リポジトリ担当者の著作権実務に対する関心の深さを感じさせました。
 なお,当日の資料及びSCPJについては下記の関連リンクをご覧ください。
 
*Digital Repository Federation(デジタルリポジトリ連合)はCSI事業による支援を受けた,国公私立の大学図書館や研究機関による機関リポジトリ運営に関する連携活動体である。2012(平成24年)12月25日現在,144機関が参加している。

講演中の小山先生
講演中の小山先生
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