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外国語センター主催公開講演会 「イスラム世界とアラビア語」 を開催

2012/12/19

 2012(平成24)年12月19日,外国語センター(浜名恵美センター長)主催(共催:人文社会系言語研究・言語教育研究グループ共同研究プロジェクト「異文化間対話と多言語共生」・協力:筑波大学中央アジア事務所)の公開学術講演会「イスラム世界とアラビア語-グローバル時代のアラビア語学習の意義をともに考える-」が開催され,学群学生及び大学院生を中心に,教職員を含め約40名の参加がありました。
 この講演会は,本学の外国語教育改革を本格的に推進していく契機とすることを主な目的としており,外部有識者の貴重な経験と知見を共有することを通じて,グローバル時代に即応する本学の外国語教育改革をさらに推進することを目指しています。今回の公開学術講演会は,ハーバード大学で博士号(宗教学)を取得され,日本のアラビア語教育,イスラム思想研究に非常に大きな影響力と多大な実績を持ち,国内外ではば広くご活躍中の東京外国語大学教授の八木久美子氏をお招きし,日本の大学におけるアラビア語教育の歴史・現状及び意義,またアラビア語を用いたイスラム研究の必要性などについてお話していただきました。
 講演会では,浜名恵美センター長の挨拶に続いて,八木氏より,(1)イスラム,アラビア語,アラビア文字の関連,(2)アラビア語の多様性:正則語と口語(方言),(3)アラビア語の特徴-語根というシステムを持つこと,(4)アラビア語をとおして見るイスラム-イスラムの主要な概念など,アラビア語の魅力を多角的,総合的に語っていただきました。
 また八木氏は,東京外国語大学でのアラビア語教育についても詳しく言及され,大学教育におけるアラビア語教育の意義として,アラビア語話者の目からの世界を見ることで西洋とも東洋とも異なる第三の世界観(アラブ世界やイスラムの思想・価値観)に近づいていける,イスラムのキー概念(イスラム,モスク,ジハード,コーラン,ハディースなど)について内側から見られることとなどを指摘し,聴衆に非常に強い印象を残しました。質疑応答では,学生たちからイスラム世界のグローバル化やアラビア語圏諸国の教育制度などについて質問が出され,八木氏からは具体例を挙げた丁寧な回答がありました。
 最後に司会者の臼山利信准教授より,「アラビア語の魅力や奥深さの一端を改めて知り,本学の外国語教育改革を考えていく上でも,アラビア語教育を充実させる意義は極めて大きい」との所感が述べられ,盛会のうちに終了しました。

講演する八木久美子教授
講演する八木久美子教授
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