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お知らせ・情報

中央アジア特別プログラム(G30)によるワークショップをカザフ国立大学で開催

2013/03/16

平成25(2013)年3月16日,国際ワークショップ「国際的観点から見た日本の中央アジアへの関与」が,本学中央アジア特別プログラム(G30)とカザフ国立大学との共催により,カザフ国立大学東洋学部で行われました(使用言語は英語,ロシア語)。まずティムール・ダダバエフ准教授が「日本と中国の対中央アジア外交政策―比較は可能か?(Japanese and Chinese Foreign Policies towards Central Asia: Can they be
compared?)」と題する報告を行い,中国と日本の対中央アジア外交アプローチを多角的な視点から比較考察しました。続いて塩谷哲史助教は「筑波大学における中央アジア研究(Central Asian Studies at the University of
Tsukuba)」の中で,国際地域研究専攻設置の中央アジア特別プログラム学生に対するソ連史教育の現代的意義および今後の可能性について問題提起を行いました。また松原康介助教は,「アルマティ市の震災復興支援への日本の協力(Japanese Cooperation on Earthquake Disaster Risk Management for Almaty: Toward an Interactive Cooperation)」というタイトルで,2011年の東日本大震災の経験を踏まえながら,カザフスタン共和国最大の都市であるアルマティ市におけるこれまでの震災被害データを解析し,今後の防災計画立案の方向性について論じました。引き続き木村暁特任研究員が,「日本における大学拠点化と大学間連携を通じた共同型中央アジア史研究(University-Based and Inter-University Collaborative Studies on Central Asian History in Japan)」の中で,最近の日本における中央アジア史研究の動向と国際研究プロジェクトの特徴および今後の課題について議論しました。最後に小松久男・東京外国語大学特任教授が全体総括を行い,様々な事例を交えながら日本人の中央アジアに対する伝統的な認識とその変化についてお話いただきました。

報告者は国際関係学,歴史学,都市工学とディシプリンが異なりながらも,会場では日本と中央アジアおよびカザフスタンとの間の相互イメージや地域認識,日本政府の対中央アジア外交の変化と近年の東アジアにおける日本の地政学的位置づけの変容との関連性,さらに中央アジアと中東地域との関係などについて質疑応答が活発に行われ,学際的な議論の有用性を確認できました。またいずれの報告も,日本側と中央アジア側双方で引き続き問題意識を共有し,議論していくべき問題群を扱ったものであり,今後ともこうしたワークショップの場を設けていきます。

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