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空中からのレーザースキャンによりカンボジア・アンコール遺跡群にて巨大な古代都市構造を発見

2013/06/28

芸術系下田一太助教は,国際的な共同研究チームの一員としてカンボジア北西部の複数の遺跡群において最新の探査技術を用いた調査を行い,アンコール遺跡群を始めとする古代クメール帝国の重要拠点に古代都市の痕跡を確認しました。

アンコール遺跡の調査はこれまでも多くの研究が蓄積されていますが,遺跡群の大半が熱帯林に覆われているため,地上での調査には限界がありました。調査チームは,2012年4月に,レーザー光による測距装置「ライダー」(LiDAR: Light Detection and Ranging)をヘリコプターに搭載し,370平方kmの地域を探査しました。その結果,旧知のアンコール・ワット(12世紀前半),アンコール・トム(12世紀後半)を中心とする広い地域で古代都市の存在を明示する道路や水路網の痕跡が発見されました。その他,10世紀に遷都されたコー・ケー遺跡群や8~9世紀の王都であったクーレン山中の遺跡群においても多数の土木構造物の痕跡が明らかとなりました。

本研究は,豪州,仏国,英国,カンボジアほか7か国計8組織による共同事業で,アメリカの米国科学アカデミー発行のPNAS誌に掲載される予定です。

 

(写真提供:クメール考古学ライダー研究コンソーシアム)

アンコール・トムとその周辺の既存の衛星画像(Google Earth)

アンコール・トムとその周辺の既存の衛星画像(Google Earth)

アンコール・トムとその周辺においてLidarにより確認された古代都市構造

アンコール・トムとその周辺においてLidarにより確認された古代都市構造

Lidarにより王都アンコール・トム内外に確認された方格状の古代都市構造

Lidarにより王都アンコール・トム内外に確認された方格状の古代都市構造

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