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お知らせ・情報

能代宇宙イベントで本学一般学生団体がロケットを打ち上げ

2013/08/23 筑波大学宇宙技術プロジェクト

第9回能代宇宙イベントが8月19日から8月25日の間,秋田県能代市にて開催され,本学一般学生団体の筑波大学宇宙技術プロジェクトが参加しました。 能代宇宙イベントはロケットの打上げおよび小型衛星の制御実験を行う,国内最大規模のアマチュア大会です。

筑波大学宇宙技術プロジェクトは,8月21日および8月23日にハイブリッドロケットの打上げ実験を行い,両日とも打上げに成功しました。2009年の能代宇宙イベントから5年連続,9機連続の打上げ成功を達成しました。そして,打上げの際のチームワーク及びプロジェクト体制が評価され,三菱重工業株式会社からMHIアワード賞(参加したハイブリッドロケット団体における最優秀賞相当)を授与されました。

MHIアワード賞状とトロフィー

MHIアワード賞状とトロフィー

 

筑波大学宇宙技術プロジェクト(STEP : Space TEchnology Project)は,2006年5月に筑波大学の工学を専攻にする学生有志を中心に設立され,ハイブリッドロケット(エンジンに液体の酸化剤及び固体の燃料を使用したロケット)や小型模擬人工衛星(以降缶サット)という小型自律ロボットの製作など,宇宙に関する技術を題材にしたものづくりを中心に技術者になるためのトレーニングの場として,活動を展開しています。

筑波大学宇宙技術プロジェクトホームページ: http://www.tsukuba-step.org/

能代宇宙イベントは,学生が安全に打上げを行うことができる数少ない場であり,全国からロケットおよび缶サットの開発を行っている団体が集まるため技術交流も兼ねて,毎年,参加しています。

打上げで使用した機体の概要

日程

8月21日(海打ち)

8月23日(陸打ち)

機体名

TSUKUBA-STEP09

TSUKUBA-STEP08

全長[mm]

1700

2000

重量[kg]

7.5

6.0

到達高度[m]

600

205

 

(1)  8月21日の打上げ

海打ち機体全体図

海打ち機体全体図

 構造としては,上図においてSTEPロゴがある部分を中央部として前方部,中央部,後方部に分かれています。前方部は分離機構となっており,缶サットおよびパラシュートを搭載しています。また,中央部には計測・制御回路を搭載し,後方部にはエンジンを搭載しています。

海打ちランチャクリア

海打ちランチャクリア

 打上げの結果としては,12秒後に最高高度600 mに達し,それから2秒後に機体から缶サット及びパラシュートが放出されました。パラシュートは無事展開し,打上げから60 秒後に着水しました。

(2)  8月23日の打上げ

陸打ち機体

陸打ち機体

 このロケットもハイブリッドロケットですが,想定到達高度は200~300 mと低い設定になっています。構造としてはロケット中央から前方部と後方部に分かれています。前方部にはパラシュート,缶サット,分離機構,計測・制御回路を搭載し,後方部にはエンジンを搭載しています。

 今回は,創価大学衛星開発グループの製作した缶サットを搭載しました。これは,筑波大学宇宙技術プロジェクトが所属している大学宇宙工学コンソーシアム(UNISEC)で,団体間の技術交流を深める目的で搭載を決定したものです。

陸打ちランチャクリア

陸打ちランチャクリア

 打上げの結果としては,打上げから8秒後に最高高度205 mに達し,それから1秒後にパラシュート及び缶サットが放出されました。ロケットのパラシュートは無事展開しましたが,空中で缶サットのパラシュートと絡まってしまうというトラブルが発生しました。しかし,機体の降下には影響が無く,打上げから30秒後に着陸し,ロケットと缶サットのパラシュートが空中で絡まるという事態に見舞われましたが,実験としては成功を収めることができました。

 

これからの活動は,計測回路によって取得したデータを解析し,具体的にどのような飛び方をしているのか,シミュレーションとの誤差について分析していきます。

また,次の打上げへ向けて目標を定め,機体の開発などを進めて,技術力を高めていきます。

 

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