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福島県双葉町と協力し,震災後の資料を保存・分析

2013/09/17

東京電力福島第1原子力発電所事故で,埼玉県への役場移転を余儀なくされた福島県双葉町。その苦闘を物語る貴重な資料・数千点が,9月17日,筑波大学知的コミュニティ基盤研究センターに搬入されました。住民の避難記録をはじめ,全世界からの町民への贈り物なども含まれており,今後,図書館情報メディア系の白井哲哉准教授(アーカイブズ学)が数年かけて分析。町の経験を後世に伝えるために,写真とともに世界に発信していきます。

同原発に隣接する同町役場と住民約1300人は東日本大震災直後,さいたま市に避難し,同年3月下旬に埼玉県加須市に移転・移動しました。今年6月には,役場機能だけが福島県いわき市に再移転しています。

今回搬入された資料は段ボール約150箱。震災直後から今年6月まで役場が保存してきたもので,役場や避難民の生活を知ることができる様々なものがあります。役場が掲示した弁当配給や,仮設風呂のお知らせ。避難先で住民が使った簡易更衣室。全国からの励ましの千羽鶴や,カナダなど外国からも来た激励の寄せ書き……。スポーツ選手や芸能人,有名漫画家の色紙も含まれています。

白井准教授によると,これらは同町が「自分たちの記録を後世に残そう」と保存してきたもの。同准教授は,被災地域で文化財などの保護活動を行っており,同町と連携して今回,筑波大学に一時,保存し,分析することが決まりました。

白井准教授は「福島県でこれほど震災直後の資料を保存した自治体はなく,非常に貴重な資料だ」と話しています。

筑波大学教授/毎日新聞客員編集委員:福原直樹

 

双葉町資料1

白井哲哉准教授(左),吉野高光双葉町教育委員会総括主任主査(右)

白井哲哉准教授(左),吉野高光双葉町教育委員会総括主任主査(右)

搬入された簡易更衣室

搬入された簡易更衣室

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