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メキシコから筑波大学へ植物遺伝資源ハヤトウリの日本初の分譲 ~生物多様性条約 名古屋議定書に基づく事例~

2017/03/06

 メキシコ遺伝資源の解析と持続的利用をテーマに地球規模課題対応国際科学技術協力プログラム(SATREPS)に取り組んでいる渡邉和男教授(遺伝子実験センター)のグループは,3月6日,本学を訪れたメキシコ国立遺伝資源センター長らから,メキシコの主要な植物遺伝資源であるハヤトウリの分譲を受けました。
 このたびの遺伝資源のメキシコから日本への国際分譲は,生物多様性条約の名古屋議定書の規定に基づいたもので,世界的にも事例が少ない中,メキシコ‐日本間では初めての事例となります。

 生物多様性条約および名古屋議定書では,自国の生物資源(遺伝資源を含む)についてはその国が主権的権利を有するとされていることから,このたびの分譲の実現には,ハヤトウリの主権的権利を有するメキシコ政府から分譲承認を取得する必要がありました。筑波大学は承認取得に向けての申請を2016年夏から行っていました。そして,このたびメキシコ・日本両国において植物防疫手続きを経たのち,成田空港経由で筑波大学に運ばれました。

 メキシコから分譲されたのは,Sechium edule(ハヤトウリの学名)の以下の5系統です。

 ・virens levis
 ・nigrum minor
 ・nigrum xalapensis
 ・albus levis
 ・albus dulcis

 渡邉教授らのグループでは,ハヤトウリをはじめとする数種のメキシコ遺伝資源について,遺伝的多様性の評価,長期保存方法の研究・開発をはじめ,遺伝資源取扱上の法的,社会的,倫理的側面からの総合的なアプローチを行っています。

 なお,メキシコ政府から筑波大学に与えられたハヤトウリ分譲承認の内容は,名古屋議定書ホームページ(ABSCH)上でInternationally Recognized Certificates of Compliance (IRCC)として公開されています。

ハヤトウリ国際分譲セレモニー(遺伝子実験センターにて)
ハヤトウリ5系統を組織培養した培養管計50本が、メキシコ農牧省INIFAPのフローレス・ルイ長官および国立遺伝資源センターのデ・ラ・トーレ所長から本学遺伝子実験センターの江面浩センター長および渡邉和男教授に渡された。

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