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筑波大学と株式会社エンカレッジが発達・精神障害など就職に困難を抱える多様な学生への就職・キャリア支援に関する共同研究を開始

2019/06/28

筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター(以下、DACセンター 所在地:茨城県つくば市 センター長:五十嵐 浩也 研究代表者:佐々木銀河 准教授)と株式会社エンカレッジ(本社:大阪府大阪市 代表取締役:窪貴志)は、発達・精神障害のある学生など就職に困難さを抱える多様な学生を対象に、大学生活から就職活動まで一気通貫のキャリア支援に役立つICTツールの開発・効果検証・普及に関する共同研究を2019年6月28日から開始しました。

発達・精神障害学生の就職率の低さとその要因

障害者差別解消法および障害者雇用促進法により、大学および企業等では障害のある方への「合理的配慮」が求められるようになり、障害のある大学生の就職支援への意識も高まっています。しかし、全国調査において卒業学生のうち障害学生全体で就職率が58%であるのに対し、発達障害学生では48%であり、発達・精神障害のある学生の就職・キャリア支援が大きな課題となっています
その一因として、発達・精神障害学生の中には自分の長所・短所を適切に表現することが苦手な学生も多く、3〜4年生など本格的に就職活動が始まる時期になってから自己PRや周囲への配慮事項をまとめることへの難しさがあります。さらに、障害に関する個人情報を学内の支援者や他部署、企業等に引き継ぐことが難しく、関係者間での連携がしにくいという課題もあります。そのため、1〜2年生など低学年のうちから就職活動への準備性を高めることや、学内外の情報連携により就職のマッチングを促す仕組みづくりが急務となります。

※ 日本学生支援機構「平成30年度 障害のある学生の修学支援に関する実態調査」より算出

ICTツール連携により自己理解と就職マッチングを促進

今回の共同研究では、筑波大学DACセンターの教員が開発したICTツール「my memo」と株式会社エンカレッジが開発したICTツール「Boosterキャリア」のシステム連携を行うことにより、大学生活を通じた自己理解の促進と、そこで積み上げた情報を就職支援や企業等外部とのマッチングにつなげる、一気通貫のキャリア支援の仕組み構築を目指します。「my memo」では、大学生活を通して得られた得意・苦手に関する気づきを学生自身が記録することで、将来の就職活動に必要な自分の強みや苦手なことについての情報を蓄積・共有することができ、「Boosterキャリア」では、学生本人が自身の支援記録を管理し、学内外に公開することで就職マッチングを促進することができます。これら二つのICTツールのシステム連携により、本人の情報開示の意思に基づき大学生活を通じて蓄積した支援記録を大学外の関係者につなぐことが可能となります。
今年度は、二つのICTツールの機能連携を中心に、大学で支援を受けている多様な障害学生の自己理解促進と就職支援への活用、企業への就職マッチング等を進めていきます。これらのツールは障害の有無に関わらず利用できる設計となっており、将来的には、LGBTの学生、留学生なども含めたダイバーシティ・キャリア支援に関する研究を進めていく予定です。

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