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お知らせ・情報

障害のあるなしに関わらず、共に学び合えるキャンパスへ。
〜障害のある学生と大学のスキマを埋め、支援を拡充するクラウドファンディング開始〜

2018/09/03

筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンターは,障害のある学生用の支援機器を購入する際の経費や研究活動を行う際の経費,障害のある学生を支援する学生が専門的な研修に参加するための経費を支援するため,平成30年9月3日(月)より,クラウドファンディングのプロジェクトを開始いたしました。本プロジェクトは,寄付型クラウドファンディングサービス「Readyfor Charity」を活用し,10月31日(水)までに目標金額120万円の達成を目指します。

プロジェクトの背景

筑波大学では1973年の開学以来,多くの障害のある学生が在籍し,障害のある学生が充実した大学生活を送れるようにダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンターが中心となり,支援の仕組みを全国に先立って整えてきました。しかしながら,それぞれの障害のある学生にあった学習や研究をサポートする新たな機器を揃えることや,授業外の時間となる研究活動のサポートをすること,そして障害のある学生をサポートする意欲のある支援学生に対する専門的な研修機会を確保することは十分ではありません。今回のチャレンジによって,障害のある学生が支援機器を使って自分の苦手な部分を補うことや,障害があっても研究活動を諦めず,専門的な知識を有する人材の養成が可能になります。
実際に,筑波大学に在籍している障害のある学生からは以下のような声が上がっています。

支援機器を必要とする学生の声

『私は視覚障害(全盲)の大学院生です。本年4月に修士課程に入学しました。使用文字は点字です。授業で配られる資料や文献などは,そのまま(普通文字が印刷された状態)では読むことができません。事前に電子ファイルで提供いただいたものをパソコンの画面読み上げソフトで確認したり,印刷物をスキャンして電子化するなどして内容を把握します。点字ディスプレイは,通常のディスプレイ(画面)の代わりに,点字でデータの内容を示してくれるものです。平面からピンが数ミリ出てくることで,点字が表現されます。上記のテキストデータの内容を点字として読むことができます。
さらに,授業中に点字ディスプレイの端末でノートを取り,後で復習することもできます。点字ディスプレイはこのように学習環境を整えるうえで有効なものですが,高額であるため利用希望者に行き渡っていないのが現状です。ご協力により多くの学生が点字ディスプレイを使えるようになることを願っています。』

(点字ディスプレイ)

研究活動のサポートを必要とする学生の声

『私は脳性まひの障害により上肢と下肢(手と足)が不自由で,左手の指一本で文字を入力します。私が文字起こしをすると,1分あたり27文字とかなりの時間を要します。既存の音声認識文字入力ソフトでは,私の声が認識されずソフトによる大量の誤変換を修正するのに,さらに時間がかかり研究が進まず困っています。学位論文を執筆するにあたり,インタビュー調査の音声データの文字起こしをしてくださる方がいれば,とても助かります。』

(指一本でのPC操作)

専門的なサポートを必要とする学生の声

『私は脊髄損傷により上肢下肢共に麻痺があるためヘルパーの介助を受けて大学生活を送っています。起床,車椅子への移乗,洗面,食事,排泄,入浴,就寝などほぼ全ての日常生活の動作を自分で行うことができず介助が必要であるため,それらを行う時間帯にサービスに入っていただいています。しかし,現状では希望する時間に100%介助サービスに入っていただけてはいません。特に起床と就寝は時間が通常の勤務時間外であることもあり,サービスに入れる事業所は非常に少なくヘルパー資源への負担も大きくかかっています。そこで同じ大学に通う学生にヘルパーとしてサービスに入ってもらい,サービスの補填をすることの試みを関係者の方々に行なっていただいています。その際にネックとなるのが,学生がヘルパーの資格を取得するのに必要な初任者研修受講料の高さです。今回のクラウドファンディングでその壁が取り除くことができればと願っています。』

(リフトによる入浴介助)


このような状況は筑波大学だけでなく,多くの大学に起きている全国共通の課題です。筑波大学がいち早くこのチャレンジをすることによって,他の大学でも類似の取り組みが広がっていくと期待をしています。また,障害のある学生への支援を広く社会に知っていただき,障害のあるなしに関わらず,ともに学び合えるキャンパスを作るために,1人1人の方が考えてくださるきっかけになればと思います。

プロジェクトの詳細

【タイトル】障害のあるなしに関わらず,共に学び合えるキャンパスへ。
【URL】https://readyfor.jp/projects/tukubadac
【目標金額】120万円
【募集期間】2018年9月3日(月)10時 〜 2018年10月31日(水)23時
【使用プラットフォーム】寄付型クラウドファンディング「Readyfor Charity」
※ALL or Nothing形式のため期間内に目標金額に到達しなかった場合は支援者に全額返金となります。
※本プロジェクトは寄付控除の対象となります。

問い合わせ先

筑波大学ダイバーシティ・アクセシビリティ・キャリアセンター
担当者:佐々木 銀河(ささき ぎんが)

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