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TSUKUBA FUTURE

TSUKUBA FUTURE
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ここでは,世界と未来に向いた教育・研究及び様々な活動をTSUKUBA FUTUREとして紹介します。開学の理念である「開かれた大学」であり,我が国における大学改革を先導する役割を担う筑波大学。つねに,開かれてあること。みずからの改革をつづけ,時代の矢印となること。そして最も「未来志向」の大学であることを目指し,このような「未来をひらく取り組み」をつづけていきます。

#072 デジタルネイティブ世代へのコミュニケーション指南
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図書館情報メディア系 叶 少瑜(よう しょうゆ) 助教
生まれた時から日常生活の中にパソコンや携帯電話が当然のごとく存在している世代をデジタルネイティブと言います。ちょうど現在の大学生ぐらいが、その第1世代です。そうしたデバイスは、コミュニケーションのスタイルにも大きな影響を及ぼします。デジタルネイティブ世代に見られるコミュニケーションの特徴を探り、人や文化の交流をより深める提案をしています。
#071 凍土を掘って山を究める
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生命環境系 池田 敦(いけだ あつし) 准教授
登山愛好者が増えています。登り切ったときの爽快感、植生や地形の変化を体感する歓びが人々を山に誘うのでしょうか。山の地形がどのようにしてできたかがわかれば、登山の楽しみはなおいっそう増すかもしれません。でも、山の地形をきちんと勉強した記憶、あるようなないような。分野は地学なのでしょうか、それとも地理? 山岳地形の研究から地理の教育にも活動を広げています。
#070 自分のハードルを越えろ!自分を変える選手育成
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体育系 谷川 聡(たにがわ さとる) 准教授
陸上競技の選手として、最初からハードル走を専門種目に選ぶ人は少ないかもしれません。ハードル走は、適した体格がある上、走る、跳ぶ、の動作が組み合わされた複雑な競技。ケガに悩まされ、挫折を味わいながらも、110mハードル走の日本代表選手として2度のオリンピックに出場した経験が、フォーム分析やトレーニング方法の研究、そして選手の育成にも生かされています。
#069 植物の香りがいざなう学際研究
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生命環境系 木下 奈都子(きのした なつこ) 助教
植物のコミュニケーションと聞くと、ちょっとびっくりしますよね。それは、コミュニケーションは動物だけのものと思い込んでいるからでしょう。植物も、植物どうし、植物と虫などとの間で信号のやり取りをしているのです。特に、香物質を介したコミュニケーションという植物の潜在力にひかれ、あえて応用昆虫学の研究グループに所属しています。
#068 南極で銀河の起源を探る夢を追う
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数理物質系 新田 冬夢(にった とむ) 助教
宇宙の起源は約138億年前。その後、宇宙は膨張を続けていると考えられています。望遠鏡で観測した渦状の銀河の写真などを見ると、宇宙にはどれだけの銀河があるのだろうと、想像が膨らみます。ただし、可視光で見つかった遠方銀河は、予想される全体数の数割にすぎません。より遠くの銀河をテラヘルツ・サブミリ波で観測するために、南極に電波望遠鏡の設置を目指しています。
#067 生きている動物を透視する蛍光バイオイメージング
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医学医療系 三輪 佳宏(みわ よしひろ) 講師
X線によるレントゲン撮影は医学に革命をもたらしました。その後、CTスキャナー、超音波検査、MRIなど、さまざまな「透視」手法が開発されてきました。しかしそれで透視できるのは臓器や骨の形です。もし、生きている細胞1個1個の機能を体外からつぶさに観察できるとしたら、医学は飛躍的に発展するはずです。そんな夢のような技術、蛍光バイオイメージングに取り組んでいます。
#066 人々の暮らしをかたちにする建築デザイン
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芸術系 貝島 桃代(かいじま ももよ) 准教授
建築デザインは建物を設計するだけではなく、住む人、使う人が生活する場を実現する仕事です。建物は、その地域の風土、伝統、景観などにそぐう必要もあります。公共の建築や空間の設計となれば、地域コミュニティのあり方も関係してきます。大学の芸術系に属する建築学研究室として、個人住宅の設計から街づくり、地域起こし、震災復興支援まで、建築の幅を広げています。
#065 つくば方式模擬国連を仕掛ける言語学者
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人文社会系 木田 剛(きだ つよし) 准教授
英語教育の早期開始が叫ばれ、大学でも英語による講義数を増やせという掛け声がかかっています。国際的な公用語である英語を学ぶ意義はわかりますが、第二言語となる外国語の習得はどこまで可能なのでしょうか。言語能力とコミュニケーションの習得は、グローバル化実現のための関門です。第二言語習得に関する研究を活かし、模擬国連をデザインし直して成果を上げています。
#064 パラリンピックだけではないアダプテッド・スポーツの楽しみ方
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体育系 齊藤 まゆみ(さいとう まゆみ) 准教授
2016年はオリンピック・パラリンピックイヤー。障がい者スポーツへの関心も高まっています。障がいのある人が参加する競技には、車いすや義足など、特別な装備や道具が必要なものだけでなく、ちょっとした支援があれば、障がいに関係なく活躍できるものもあります。障がい者も受け入れ、みんなで一緒に楽しめるように工夫や改良を施す、それがアダプテッド・スポーツです。
#063 ウェブも進化する!?
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システム情報系 岡 瑞起(おか みずき) 准教授
イギリスの計算機科学者ティム・バーナーズ=リーがウェブ(WWW)を提案したのは1989年。それから四半世紀、ウェブは社会にすっかり定着し、数々の社会現象を生み出しつつあります。2006年、バーナーズ=リーは「ウェブサイエンス」という新しい研究領域を提唱しました。そのウェブサイエンスを推進しています。
#062 サービス・ラーニングで社会参加のためのネットワーク構築を
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人間系 唐木 清志(からき きよし) 准教授
18歳選挙権の導入に伴い、政治参加や投票を促すための主権者教育がにわかに注目されています。しかし本来は、民主社会の一員として必要な資質や能力を養うことを目的に、戦後に始まった「社会科」という教科こそが、主権者教育の中心でした。小学生から大学生まで、若者のパワーを社会へと還元する方法の確立を目指して、社会科教育を探究しています。
#061 磁気で測る
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数理物質系 寺田 康彦(てらだ やすひこ) 准教授
病院で脳などの断層撮影に使用するMRI(核磁気共鳴画像法)装置。トンネルのようなガントリーの中に送り込まれ、撮影中は体を硬くしてじっと待つあの装置です。X線を用いるCTスキャンとは違い、放射線ではなく磁気を使用するので放射線被曝の心配がありません。医学だけでなく、植物など、さまざまな「生もの」の撮影に応用する研究をしています。
#060 リアルに美しく情報を伝えるデザインのチカラ
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図書館情報メディア系 金 尚泰(きむ さんて) 准教授
私たちが五感を通して感じる情報のうち、その比率がとりわけ高いのが視覚情報だと言われます。たしかに、視覚的にインパクトのある画像やデザインは印象的です。なかでも三次元CGのリアルで美しい画像は、すでに映画やゲームなどでおなじみです。この技術がもっと使いやすくなれば、様々な分野で強力なコミュニケーションツールになるはずです。
#059 依存症・虐待の負の連鎖を断ち切りたい
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医学医療系 森田 展彰(もりた のぶあき) 准教授
ギャンブル、薬物、アルコールなどの依存症が社会問題となっています。あの人がなぜと思うような有名人の名前が出ることもたびたびです。モラルの問題として話題にしがちですが、依存症は治療を必要とする病気です。暴力や言葉による虐待がからむこともあります。そうした依存症の心理社会的な要因とその背景を探ると同時に、それに基づく治療法の開発と実践をしています。
#058 みんなが活き活きと暮らせるまちをつくろう
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システム情報系 藤井 さやか(ふじい さやか) 准教授
多くの自治体や地域がまちづくりに取り組んでいます。自分たちが生活する場所を、より快適で魅力あるものにしたいという思いは共通ですが、理想とするライフスタイルや環境は、同じ地域に住んでいても人それぞれです。将来も見据えて地域の課題を解決しつつ、みんなが楽しく暮らせるまちづくりを目指して、地域の人々の話し合いや計画策定を支援しています。
#057 小さなハエが教えてくれる大きな話
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生命環境系 澤村 京一(さわむら きょういち) 准教授
暖かくなるとどこからともなくキッチンに現れるコバエ。その多くはショウジョウバエという種類です。生ごみ,それも特に果実や野菜くず,発酵食品などが大好物。ハエは,五月蠅(うるさ)いという言葉があるくらいの嫌われ者ですが,遺伝学の実験動物として多大の貢献をしてきました。ショウジョウバエを材料にして,進化遺伝学を研究しています。
#056 図書館情報学から知識情報学へ
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図書館情報メディア系 大庭一郎(おおば いちろう) 講師
かつて、知識や情報が集められている場所は図書館でした。記録媒体が紙からデジタルデータへと変わり、今では図書館の容量をはるかに超える情報がネットワーク上に存在しています。しかし、図書館やそこで働く人材はもう不要というわけではありません。必要な情報にアクセスするための仕組みや、その支援をする人材の養成など、新しい図書館的機能のあり方を追求しています。
#055 マインドフルネスでいこう!~からだでこころを調える
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人間系 湯川 進太郎 准教授
過去の失敗や将来の不安。自分ではどうすることもできないのに,くよくよと思い悩むことは誰にでもあります。そこから抜け出すには,「今,この瞬間」に意識を向けること。そのための技法に「マインドフルネス」があります。瞑想や座禅の延長線上にある技法ですが,非科学的な精神修養ではなく,心理療法やビジネスにも使われる方法論です。
#054 植物にかける夢
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生命環境系 BUZAS Diana(ブザス ディアナ) 准教授
植物も動物も,その基本的な性質は遺伝によって決まっています。そのメッセージはDNAの配列によって伝えられます。しかし,左右の手相が異なるように,成長の過程で,様々な変異も現れます。そのように,DNAの配列は変わらないまま,成長の過程で様々な変異が現れる現象はエピジェネティクスと呼ばれています。植物を材料に,エピジェネティクスの仕組みを研究しています。
#053 宇宙のあやとり
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数理物質系 伊敷 吾郎(いしき ごろう) 助教
宇宙は何でできているのか? ビッグバンの前はどうなっていたのか? そんな疑問を抱いた人は多いはず。相対性理論やブラックホールなどの解説書がよく売れているのもうなづけます。ノーベル賞に輝いたニュートリノの研究は,今や日本のお家芸? でも,ニュートリノなど素粒子についてはまだまだわかっていないことが。それらを統一的に説明する弦理論に取り組んでいます。
#052 職場のコミュニケーション環境
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ビジネスサイエンス系 稲水伸行准教授
今,企業のオフィスが変わりつつあります。かつては大部屋に画一的な机を並べ,部署ごとに分かれてすわる光景がふつうでした。それが,会社内に社員が交流するスペースやトレーニングコーナーを設けたり,決まった席をなくした先進的企業が登場しています。そうしたワーキングスタイルと仕事効率の関係を経営学の観点から研究しています。
#051 中央アジア~可能性を秘めた交流の地
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人文社会系 DADABAEV Timur(ダダバエフ ティムール)准教授
日本にとって,これまでなじみの薄かった中央アジア。現在は,外交上の最重要地域のひとつとして,資源開発や教育分野での交流が進んでいます。しかしこの地域は,民族や言語も多様な上に,ソビエト連邦の一員だった時代があり,歴史的な背景も複雑です。中央アジアの人々や文化をより深く理解し,互いに実りある関係を築いていくための提言を発信しています。
#050 町中育ちの森ガール
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芸術系 佐伯 いく代 准教授
自然との共生,生物多様性の保全など,よく耳にするスローガンです。しかし具体的にどういうことなのか,どれほど切迫しているのかなど,あまり知られていないかもしれません。ユネスコが登録する世界遺産には,文化遺産,複合遺産と並んで自然遺産という区分があります。森の樹木とそこにすむ動物の研究から,自然の活用と保全の仕方を研究しています。
#049 人工知能は大学合格の夢を見るか?
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数理物質系 照井章准教授
人工知能の発達にはめざましいものがあります。スマートフォンに搭載されるなど実用化も進んでいますが,その一方で,そう遠くない将来には,人間の仕事の多くを奪うという予測もあります。いずれは人類の脅威となる可能性まで指摘されています。人工知能はどのくらいまで人間の思考やひらめきの能力に近づいているのでしょうか。そのポイントはアルゴリズムにあります。
#048 法学はカッコイイ!?
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人文社会系 辻 雄一郎准教授
安全保障法案,夫婦別姓の権利,一票の格差など,憲法違反かどうかが問われている案件が話題です。憲法関係の著作の売れ行きもよいと聞きます。しかしそれは逆に,憲法が日々の生活では近くて遠い存在である証しかもしれません。インターネットの普及で,法律の解釈が劇的に変わりつつあります。大学では,必ずしも法律家志望ではない学生に憲法を講じています。
#047 掘る!測る!つなぐ! ガテン系研究者の災害情報学
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システム情報系 川村洋平准教授
地面を掘ると言えば一言で終わりますが,ことはそれほど単純ではありません。応用面においても,建築や資源開発,さらには防災,宇宙開発など,幅広い分野で用いられる重要な技術です。そこから発展して,地盤や環境に関する情報をモニタリングしたり,そうやって得た情報を必要な時に必要な人々が共有・活用できるような,災害対策に役立つシステム開発に取り組んでいます。
#046 小児患者の家族を支援するために
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医学医療系 涌水理恵(わきみず りえ)准教授
病気や障害は,本人はもちろん,家族にとっても深刻な問題です。特に,完治が望めなかったら再発が懸念される小児患者さんを抱えた家族の気苦労は察するに余りあります。患者さんが入院中は,医師や看護師のサポートを受けられますが,退院後や診断がつく前のサポートはどうすればよいのでしょうか。実地調査に裏付けられた小児家族ケアの実現を目指しています。
#045 らくらく栽培トマトの遺伝子を求めて
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生命環境系 有泉亨(ありいずみ とおる)准教授
トマトは世界で最も生産されている野菜です。日本国内でも,生産量,消費量ともに,野菜の中では上位に位置しています。しかし日本では,農業従事者の減少と高齢化が進んでおり,集約的な作業を必要とするトマト栽培は労力でも経費でも高コストが強いられます。その結果,比較的高価格の野菜となっています。そこで,低コストで生産できる品種の作出を目指しています。
#044 エピゲノム解析レスキュー隊
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医学医療系 村谷匡史(むらたに まさふみ)准教授
塩基配列解読装置(シーケンサー)の飛躍的性能向上により,遺伝子・ゲノム研究は目覚ましい発展を遂げつつあります。しかし,研究には,そのつど創意と工夫をしなければ進まない部分があります。しかも,1人,あるいは1つの研究室でできることには限度があります。遺伝子解析で職人技を要する勘所で手を差し伸べる特別救助隊として存在感を発揮しています。
#043 スポーツは練習のみにあらず~アスリートを支える栄養と骨の話
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体育系 麻見直美(おみ なおみ)准教授
努力と根性で厳しい練習を耐え抜く。それだけで,アスリートは優れた成績を出すことができるでしょうか。きちんと食べてきちんと休むことができてはじめて,強い肉体がつくられ、質の良いトレーニングを続けることができます。つまりアスリートにとって食事は最も基本的で大切なもの。栄養や食べ方の側面から,「骨と体」をつくるサポートをしています。
#042 自由視点映像でスポーツ観戦をカスタマイズ
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システム情報系 北原格(きたはら いたる)准教授
サッカーなどのスポーツ中継。別の角度からプレーを見たいと思ったことはありませんか。お気に入りの選手やゴールキーバーの目線で試合を見れば,もっと臨場感あふれる観戦体験ができそうです。映像をリアルタイムで3次元化し,自由な視点からの見え方を再現する画像処理の技術「自由視点映像」でスポーツ観戦を楽しめる日も,そう遠くはなさそうです。
#041 共生社会を視点に歴史認識に迫る
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人間系 岡本智周(ともちか)准教授
共生社会という言葉を聞いたことがありますか。基本的には,障害者やマイノリティなど,これまで社会参加が困難な立場におかれていた人たちを支援し,あらゆる人間が共に生きるための策を施していく社会のことです。文化や宗教が異なる外国人もますます身近な存在となりつつあります。共生社会を実現するにあたっては教育が重要な役割を演じます。教育学の一領域として共生教育学を研究しています。
#040 夢を追いかける
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国際統合睡眠医科学研究機構 林悠助教
わたしたちはなぜ,眠るのでしょう。しかもなぜ,夢を見るのでしょう。その理由は,じつはよくわかっていません。でも,ラットを用いた四半世紀前の実験では,眠らせないでいると,2~3週間で死んでしまったそうです。その際,体重減,体温低下,などの症状が出ましたが,直接の死因はわかっていません。
睡眠は,毎晩体験している現象なのにわからないことだらけなのです。
#039 古典から前衛まで~自由な日本画を極める
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芸術系 程塚敏明准教授
美術の中に日本画というカテゴリーが生まれたのは明治時代,意外と最近のことです。西洋から油絵の文化が輸入されるようになり,それらと区別するために,それまで日本にあったさまざまなジャンルの絵画を総称して日本画と呼ぶことにしたのです。水墨画や屏風絵,浮世絵など古典的なイメージが強い日本画の世界ですが,実際には自由な発想と多様な表現が許されています。
#038 血液腫瘍の分子標的治療を目指して
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医学医療系 坂田麻実子准教授
血液のがんと聞くと,急性白血病をすぐに思いつきます。しかし血液には多様ながんがあります。血液細胞だけでなく,血液中を流れているリンパ球という細胞ががんになることもあります。それが悪性リンパ腫です。悪性リンパ腫のおよそ20%を占めている「末梢性T細胞リンパ腫」について,病気の原因や治療の解明を目指しています。
#037 探求の共同体としての大学――そのための哲学
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人文社会系 津崎良典助教
哲学をめぐっては,孤高の哲学者,金にならない学問,理屈っぽくて小難しいなど,どちらかといえば否定的,厭世的なイメージが定着しています。しかし,哲学がほんとうにそのようなジャンルで,哲学者はそのような浮世離れした人たちなのでしょうか。われ考えるゆえにわれありという思索を巡らすことの意味を,それも大学でそれを問うことの意義を考えています。
#036 分子の指紋で異分野連携
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数理物質系 加納英明准教授
物質に光をあてると、反射や屈折、吸収や散乱などさまざまな現象が生じます。それらの色による違いを利用して物質の構造や性質を調べるのが「分光法」。分光法のひとつである「ラマン分光法」を駆使して、生体組織の分子組成や分布を可視化し、疾患を引き起こす異常な部分を見つける方法を研究しています。
#035 「リアル・チャンピオン」として胸を張るためのアンチ・ドーピング
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人間系 体育系 渡部厚一准教授授
オリンピック競技などでのメダル取り消しが大きなニュースになることがあります。禁止薬物の使用、いわゆるドーピングが確認されたという理由によるものです。ばれたら困るのになぜと、不思議です。あるいは、治療のために医師から処方された薬を飲んでドーピング違反に問われ、選手生命を絶たれる例も耳にします。不幸な事態を防ぐにはどうすればよいのでしょうか。アンチ・ドーピングの教育・啓発に努めています。
#034 「おたがいさま」の地域社会をつくろう
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人間系 塩川宏郷(ひろさと)准教授
発達障害という言葉をよく耳にするようになりました。発達障害は,周囲とのコミュニケーションや社会性がその問題の中心にあります。つまり,発達障害は人とのかかわり・地域社会の中で定義される障害であり,彼らを受け入れる社会の側の意識や姿勢によって変化していく概念であるということになります。障害を地域社会全体のなかでとらえ,障害のある人もない人も互いに支えあうことで地域に貢献できる,障害が障害でなくなる,そんな地域社会づくりが目標です。
#033 地図を読む~斜面崩壊・地すべりのメカニズムに挑む
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生命環境系 八反地剛(はったんじ つよし)講師
2013年10月16日未明に伊豆諸島北部を通過した台風26号は、伊豆大島に大量の降雨をもたらしました。15日午前8時30分の降り始めからおよそ22時間で、なんと824mmもの豪雨を記録したのです。これにより同島西部で斜面崩壊が起こり、甚大な被害が発生しました。また、2014年8月に広島を襲った豪雨でも、広島市郊外で大きな土砂災害が生じました。そのような災害はなぜ起きるのでしょうか。地形と水の関係から斜面崩壊の仕組みを探っています。
#032 文化財レスキュー!~科学を駆使して普遍的価値を守る
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芸術系 松井敏也准教授
文化財は、各時代に生きた人々の営みを私たちに伝えてくれる大切なもの。しかしそれらのなかには最初から大切に扱われていたわけではなく、風雨にさらされたり、戦火や災害に見舞われるなどしてダメージを受けたものもたくさんあります。貴重な文化財をできるだけオリジナルな状態で後世へ残すために、様々な科学技術の成果を活用し、修復や保存に取り組んでいます。
#031 成功する企業経営のセオリーを科学する
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ビジネスサイエンス系 立本博文准教授
巷には企業経営者のための指南本やセミナーがあふれています。その多くは,経営者あるいはコンサルタントとしての自らの経験や哲学をもとに語られるもの。それらの経験談には生々しい説得力がありますが,主観的な面もあり,誰にでもあてはまるとは限りません。ビジネスの世界で起こっている現象を,第三者の視点から科学的に観察・解析し,実用的な経営戦略の理論を組み立てます。
#030 患者からの暴力をなくし,職員を守りたい
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医学医療系 三木明子准教授
病院は命を救ってくれるところ,安全なところだと,誰もが思っています。しかし,病院で働く職員にとってはストレスフルな環境です。もちろん,患者の命を預かっているからということもありますが,患者からの理不尽な暴力にさらされる局面も多いからです。ただし,その点に関してはこれまであまり公表されることはありませんでした。院内暴力防止対策の普及と病院安全教育を進めています。
#029 私たちのプライバシーはどうやってどこまで守られるのか
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図書館情報メディア系 石井夏生利准教授
教育産業界大手企業ベネッセの顧客情報大量流出事件をきっかけに,個人情報に対する社会の関心が高まりました。しかしこの問題は,モグラたたき的に法制度を改正してゆけばよいという問題ではありません。突き詰めてゆくと,個人の権利とは何か,プライバシーとは何かにまで遡る問題です。プライバシーと個人情報保護法を中心に,情報の取扱いをめぐる法的諸問題を比較法的に研究しています。
#028 スポーツからエネルギー産業まで~ものづくりを支える材料のチカラ
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システム情報系 松田昭博准教授
スポーツにおけるウェアや道具の進歩は,記録更新はもとより,プレースタイルやスピード感など,競技の風景まで変えてしまうほどの影響力があります。そのカギは材料。水着やラケットなど,新しい材料が次々と開発され,効率的に体を使えるよう競技者をサポートする役割も担うようになってきました。さまざまな材料の力学特性を解析し,性能を最大限発揮できる材料や製品の開発へとつなげています。
#027 手を創って脳を知る
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システム情報系 星野聖(ほしの きよし)教授
手は人体の中で最も自由度が高く,実に繊細で複雑な動きができます。細かい作業を器用にこなしたり,身振り手振りでコミュニケーションをしたりと,極めて高性能な器官です。これを司っているのは,もちろん脳です。では,脳はどのように手の動きを制御しているのでしょうか。手の動きを再現するロボットハンドの開発を通して,人間の脳や人体の謎の数学的,工学的解明を目指しています。
#026 古典文学から日本の食文化をひも解く
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人文社会系 石塚修教授
浮世草子や俳句,川柳などの文芸作品に登場する食の描写は,どのような食べ物をどのように食べていたのか,その時代の人々の生活や食文化を探る重要な手がかりです。料理レシピ本や食レポートが豊富にある今と違い,江戸時代やそれ以前の古典文学では,「食べるという行為」に関する直接的な言及はポピュラーではありませんでした。そんな中から食に関する記述を見つけ出し,それをもとに当時の食文化に迫っています。
#025 犯罪社会学から見る若者社会
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人文社会系 土井隆義教授
犯罪は社会を映す鏡という言い方があります。その逆も言えるかもしれません。時代や国ごとに,犯罪の発生率とその種類を見れば,その時々,その地域の社会情勢が浮かび上がるでしょうし,社会情勢が犯罪の種類に反映するということもありえます。たとえばかつてアメリカでは,酒類の製造販売を禁じる禁酒法が施行されていました。当時のアメリカ社会には飲酒による酩酊を禁忌する風潮があったということでしょう。では,現代日本の状況は,犯罪という鏡にどのように映っているのでしょう。
#024 社会に役立つ加速器の研究
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数理物質系 笹公和准教授
加速器というと,世紀の大発見といわれたヒッグス粒子の発見に使用されたスイスにある欧州合同原子核研究機構(CERN)の巨大加速器などを思い出す方も多いと思います。しかし,加速器にはいろいろな種類があります。筑波大学には,物質分析や地球環境・宇宙科学研究,考古学や文化財の年代測定から産業利用にも活用される,小さいながらも汎用性に優れた加速器があります。
#023 美味しく、ムダなく、ヘルシーに!~食品加工の妙案
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生命環境系 北村豊教授
野菜や果物を食べるとき,たいてい皮や種子は取り除いて捨ててしまいます。しかし,皮や種子の中にもビタミンやオイルなどの有効成分がたっぷり含まれているのでもったいない話です。普段は食べない部分も含めて,食材を丸ごと利用した新しい食べ方の提案や,機能性を高めた食品開発を目指し,粉砕・乾燥・発酵といったさまざまな加工技術を駆使する研究,それが,アグリフードエンジニアリングです。
#022 凍りついた液晶と黄金虫の秘密
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数理物質系 後藤博正准教授
金色や銀色などキラキラ光る貴金属。甲虫のなかにも,玉虫(タマムシ)や黄金虫(コガネムシ)のように美しい虹色の金属光沢を放つさやばねをもつものがいます。このような光沢が発現する物理化学的なしくみは解明されてきていますが,同じ光沢をもつ材料を人工的に合成するのは至難の業です。その困難を克服すべく,電気をかけると金・銀・銅の金属光沢を発するポリマーを開発しています。
#021 古生物学者は名探偵~生命史の謎解きにあこがれて
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生命環境系 上松(あげまつ)佐知子准教授
地球表層の歴史を探るには,岩石や地層と化石を手掛かりにするしかありません。それは地質学とか地学と呼ばれる分野です。その中で,恐竜などの化石を研究する分野は古生物学と呼ばれています。ただし,恐竜の化石はめったに見つかりません。見つかると大ニュースになるほどです。では,古生物学者と呼ばれる人たちは,普段,どのような研究をしているのでしょう。
#020 変化しつづける言語の「音」を追って
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人文社会系 那須昭夫准教授
毎日,なにげなく話している日本語。でも,他人の発音やイントネーションが気になったことはありませんか。「言葉の乱れ」はしばしば指摘されることですが、「正しい日本語」が決まっているわけではないのです。言語は変化するもの。地域や世代,社会的階層による特徴もあります。言語を構成する素材としての「音」を観察し,変化の兆しを捉えようとしています。
#019 マウスがひらく新しい世界と共同研究の輪
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医学医療系 島野仁教授
メタボリックシンドロームという言葉をよく聞きます。肥満と同じ意味に使われがちですが,正確には「内臓脂肪症候群」とも言われるように,内臓脂肪型肥満を原因とする高血糖,脂質異常,高血圧が引き起こされる状態でのことです。太りすぎでも健康な人はいます。問題のポイントは,脂肪の質にあるのだそうです。
#018 感性に訴えかけるデザイン
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芸術系 李 昇姫(イ スンヒ)准教授
私たちの周囲には,さまざまなモノがあふれています。美しいモノ,かわいらしいモノ,便利なモノ,あまり印象に残らないモノ。なにげない製品でも,それぞれにそれをデザインした人がいるはずです。デザイナーは,どういう気持ちを込めてデザインしているのでしょうか。立場を変えると,モノの見方も変わってきませんか。
#017 パフォーマンスを上げるための心理学講座
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人間系 外山美樹准教授
「ポジティブに」。よく耳にする励ましの言葉です。ポジティブな思考を促す自己啓発本などもたくさんあり、楽観的であることが良いことであるように思われがちです。しかしほんとうにそうでしょうか。悲観的だからといって、必ず悪い結果になるとは限りません。楽観的か悲観的かなどのパターンに応じて、課題への対処の仕方を考えるべきなのです。
#016: 物言わぬ人体と向き合う~法医学の挑戦
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医学医療系 本田克也教授
警察ドラマでは法医学がちょっとしたブームです。アメリカのテレビドラマ「CSI:科学捜査班」がその火付け役になったのでしょう。ドラマでは,放映時間内に死体の解剖からDNA鑑定まで,すべての謎が解明され,真犯人が捕まるという都合のよいストーリー展開になっています。しかし実際の法医学の現場ではそうはいかないはずです。実態はどのようなものなのでしょうか。
#015: 破壊から創造へ ~衝撃に強い構造物をデザインする~
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システム情報系 磯部大吾郎教授
東日本大震災後、各地で津波避難ビルが作られています。しかし、津波の波の力だけではなく、船や車などの漂流物が衝突することで建物が破壊されるケースも多く、単純な「頑丈さ」だけで津波に対する強度を十分に確保することはできません。地震・津波・衝突など、さまざまな衝撃によって建物が壊れるメカニズムを探り、「本当に強い建物」の設計指針づくりを目指しています。
#014:桃栗3年柿8年、梨は・・・?
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生命環境系 瀬古澤由彦 助教
甘くて大きくて美しい・・・日本で栽培される果物はどれも芸術品のような品質を誇ります。そこには,長年の経験や品種改良の努力だけでなく,栽培方法や樹体の管理など,地道な研究開発の成果がたくさん詰まっています。関東地方で盛んに作られる梨や桃を中心に,より商品価値の高い果実を安定して生産するための樹体研究に取り組んでいます。
#013:いじめの予防に向けて
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図書館情報メディア系 鈴木佳苗 准教授
学校でのいじめは深刻な社会問題です。いじめは状況が悪化してから対処することは非常に困難で,有効な手立てが打てないまま,事態の沈静化を願って見ていることしかできなくなります。そのような事態を避けるために,加害者や被害者,いじめの目撃者になる可能性のある生徒たちが,いじめをどのように捉え,どのような行動を普段から心がければよいのか。そのためのシミュレーション教材や授業プランを開発しています。
#012 目くるめく生命の多様性に挑む
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生命環境系 出川洋介 助教
菌類というのは,意外となじみのない言葉かもしれません。でも,カビやキノコが菌類です。醸造やパン作りに欠かせない麹や酵母も菌類です。かつては「花の咲かない植物」とか葉緑素をもたない「原始的な植物」という言い方もされていましたが,植物界,動物界と並び立つ,菌界という独立したグループです。その菌類に魅せられ,研究者になりました。
#011 パズルの国の数学
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数理物質系 坂井公 准教授
数学と聞くと,つい敬遠したくなる人が多いのではないでしょうか。しかし,たとえば円形のケーキを等分に切り分けたり,地図を違う色で塗り分けたりするとき,私たちは無意識のうちに数学の問題を解いています。日本には,昔から鶴亀算とか,ねずみ算など,和算と呼ばれる伝統もありました。数学は,実はとても身近な知的ゲームなのです。
#010:考古科学のこだわり
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人文社会系 谷口陽子准教授
遺跡や壁画の研究には,考古学や人類学,美術史などの側面の他に,化学的観点からのアプローチもあります。考古科学は,砂や顔料などの材料を化学的に分析し,年代のほか,素材の原産地などを解き明かしていくという,知的興奮に満ちた分野です。それは,化学や鉱物学の知識・手法も動員する総合科学なのです。
#009:人類の強敵インフルエンザウイルスをたたく
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医学医療系 川口敦史助教
毎年のように流行が話題になるインフルエンザ。その正体は,人体への感染力を獲得した水鳥のウイルスです。本来は水鳥にしか感染していなかったウイルスがなぜ人体に感染し,ときには死に至らしめるのでしょうか。その謎を探っていくと,ウイルスの巧妙な人体乗っ取り作戦が見えてきます。
#008:芸術的なフリーキックを科学する
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体育系 浅井武教授
一流サッカー選手が直接ゴールを狙って蹴るフリーキックは,ときに芸術的と言いたくなるほどの軌跡を描いてゴールに吸い込まれます。回転をかけて曲げたり,無回転シュートでブレさせたり。ボールを自在に操るには,キックの精度だけでなく,ボールの物理的特性も関係します。そんなフリーキックを科学しています。
#007:フラクタルな世界を予測する
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システム情報系 羽田野祐子准教授
福島第一原子力発電所事故の影響は,この先も長期にわたって続きます。避難区域に指定されている地域はもちろん,その周辺地域についても,いつになったら放射性物質への不安から解放されるのでしょうか。汚染物資の長期的な動態を予測する研究をしています。
#006:駅伝躍進のヒミツ「筑波メソッド」に迫る
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体育系 榎本靖士准教授
この1~2年で着実に成績を上げている筑波大学の駅伝チーム。陸上競技部で中長距離ブロックのコーチを務める榎本靖士さんは,限られた選手数と練習時間でも私立の強豪校と互角に戦えるトレーニング法の開発を目指しています。
#005:珍渦虫を知っていますか
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生命環境系 中野 裕昭助教
生命誕生の舞台となった海。最初の生命が登場してから38億年あまり経た今も,海には原始的な生命形態を今に伝えていると思われる奇妙な生物がいます。そんな生き物たちの謎に満ちた系譜を,動物の発生過程や形態などから探っています。
#004:化学者の珍獣・毒物ハンティング
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数理物質系 北 将樹准教授
世界各地に足を運び,自ら野生動物の捕獲に取り組む冒険化学者,北将樹准教授。有機化合物が生体に与える影響を「形質」と見て,生命の根底にあるメカニズムを探る「ケミカルバイオロジー」の分野で,意欲的な研究活動を行っています。
#003:身心統合スポーツ科学
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人間総合科学研究科 征矢 英昭教授(代表)
ストレスを乗り越えしなやかで活力に満ちた日々を実現するために,運動が身心の統合・発達に及ぼす効果を検証します。実践現場と運動に関する基礎研究,そして医科学-脳科学-認知工学-心理学-身体文化学を橋渡しした「身心統合スポーツ科学:BAMIS」を創成します。
#002:陽子線治療研究における世界のパイオニア
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人間総合科学研究科 櫻井 英幸教授,坪井 康次教授,榮 武二教授
陽子線治療は,最先端の放射線治療法です。筑波大学陽子線医学利用研究センターは日本で最も長い歴史を持ち,放射線腫瘍学,放射線生物学,医学物理学の研究者が協力し,あらゆる診療科の疾患を対象とした,基礎から臨床まで総合的な研究活動を行っています。
#001:ボトリオコッカス
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生命環境科学研究科 渡邉 信教授
未来の石油代替資源として期待される藻類,ボトリオコッカス・ブラウニ(Botryococcus braunii)の研究を行っています。この藻は,光合成を行う際,二酸化炭素を吸収しデンプンを生産しますが,副産物として石油系オイルである炭化水素も大量に生産します。

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