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嘉納治五郎生誕150周年記念国際シンポジウム開催 (2010.06.12)

 6月12日に,嘉納治五郎生誕150周年記念事業の一環として「嘉納治五郎生誕150周年記念国際シンポジウム」を,学内外より200人以上の参加を得て,東京国際フォーラム(東京都千代田区丸の内)ホールD5において開催しました。

 このシンポジウムは,柔道の創始者で,筑波大学の前身である高等師範学校の校長を務めた嘉納治五郎の教育者としての業績を再評価し,今後の国内外における筑波大学の役割,あるべき大学,大学人を考えるきっかけとするものです。

 シンポジウムでは,山田信博筑波大学長,布村幸彦文部科学省スポーツ・青少年局長,竹田恆和日本オリンピック委員会会長の格調のある挨拶で始まりました。そして,柔道家であり,ヨーロッパ・オリンピック委員会会長でもあるパトリック・ヒッキー氏は,基調講演「嘉納治五郎のレガシー:スポーツ,国際交流,教育」の中で,嘉納治五郎の哲学や生きざまに敬意を表し,その意義について語りました。

 また,パネルディスカッションでは,アンドレアス・二ーハウス博士(ベルギーのゲント大学)が「現代社会における武道」,大谷奨准教授(筑波大学人間総合科学研究科)が「嘉納治五郎による教育改革」,真田久教授(同)が「嘉納治五郎と国際交流,留学生」について話題を提供し,参加者とのディスカッションを行いました。中でも,100年近く前に,教科専門科目と教職科目とのバランスを考える取り組みを行っており「教育者は品格を身につけなければならない」と考えていたという指摘は,教育者としての嘉納治五郎の偉大さを示すものです。

 参加者全員が感銘を受け,盛況のうちに終了しました。

山田学長の挨拶
山田学長の挨拶
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布村局長の挨拶
布村局長の挨拶
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パネルディスカッション
パネルディスカッション(左から,真田教授,大谷准教授,アンドレアス・ニーハウス博士,パトリック・ヒッキー会長,通訳を務める仙石泰雄助教(筑波大学人間総合科学研究科))
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創基151年筑波大学開学50周年記念事業
創基151年筑波大学開学50周年記念事業