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教育

年度:2011|2010 | 2009 | 2008
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本講義では,主として新入生を対象に,本学の学長をはじめとする経験豊かな講師陣が,大学と学問,あるいは学問と人生について広いテ一マで講義を行います。本講義は,大学で学ぶべきことや自分の今後の生き方についてじっくりと考えてみる機会を受講生に提供するとともに,新入生を中心とする受講生が早く大学生活に慣れ,明確な目的意識をもって自律的に学習していくことができるように,大学生活と学問への道案内をすることを目的としています。
さらに,学長をはじめ本学に関係する優れた研究者が,自らの学問と人生体験を語ることにより,日本及び世界において次世代の指導者となりうる有能な若者を育成する機会ともなるものです。
本講義の内容は,総合大学としての本学の広くて深い学問の特徴を活かし,幅広い学問分野から構成されます。

講義日程と概要

開設形態:総合科目(教養教育機構開設)
世話教員:加藤克紀准教授(人間総合科学研究科)
開講学期:第1学期
曜 時 限:水曜6限(16:45-18:00)
単 位 数:1単位
教  室:大学会館講堂 キャンパスマップGoogleMap版へ
成績評価:レポート,出席状況

実施日 題目・担当教員 講義概要
4月14日大学と学問
山田信博
(本学学長)
大学は多様な価値観を尊重すると同時に,新しい価値観の創出や真理の探究に努める教育・学術研究の拠点です。学生は学び,教員との交流を通じて真理を追究し,新たな発見をし,感動を共有します。今,人類は大きな変化のうねりの中にあり,少子化や高齢化といった社会構成の急速な変化への対応に迫られています。私の専門である臨床医学,特に現代病の特徴である生活習慣病を題材に,教育,研究,社会との関わりについて述べる
4月28日科学技術戦略
田中 敏
(本学副学長)
科学技術が消えてしまったら現在の社会経済はどうなるのだろう。物理学,化学,生物学などは,複雑な自然現象を客観的に記述する「知の体系」であるが,それだけでは科学技術とはいえない。宇宙,ライフサイエンス,原子力などの分野において国際的活動を展開する日本の科学技術について,その特徴は何か,今後どこに向かって進もうとしているのか,大学の役割は何かなどについて概観し,今後の科学技術について考える機会を提供する。
5月12日ことばから心へ,そして,脳へ
大津由紀雄
(慶應義塾大学 言語文化研究所 教授)
ことばを心を構成するシステムの1つと捉えると,さまざまな研究課題が生まれてきます。 ことばはどんな性質を持ったシステムなのか? ことばはどうやって母語に特化されるのか?ことばは理解や発話の過程でどのように利用されるのか? ことばは脳とどのような関わりを持ったシステムなのか? などなど。今回は,そのいくつかを取り上げ,できるだけわかりやすくお話しします。また,全体テーマに鑑みて,ことばを研究することの社会的意味についても触れたいと考えています。
5月19日私のオリンピック
加藤澤男
(白鴎大学・教授)
私自身がオリンピック大会を通して得たことを,一般社会的立場,個人的立場,自身の研究の立場などから体験的に述べる。
講義内容の項目はおおよそ下記のようなものになる。
(1)オリンピック大会概説,(2)オリンピック大会と体操競技,(3)スポーツ運動の追究講義
5月26日推理小説風にみた美術館の私
酒井忠康
(世田谷美術館長)
美術館はさまざまな活動を担っている。ある意味で時代や社会の動きに敏感に反応する場だと解してもいい。だからさまざまな人間がかかわりを持つ。贋作や盗難などとも無縁ではない。ちょっと怪しい側面から美術館についての話をしたい。
6月2日基礎生物学をたのしむ
小林 悟
(総合研究大学院大学,自然科学研究機構・基礎生物学研究所・教授)
「大学生」「大学院生」そして「駆け出しの研究者」として20年余を筑波大学で過ごした。この時期は,まさに研究を志し,それを実現できた時期にあたる。頭脳明晰でもなく,学業の成績も振わなかった者が,独創性を重んじる研究の分野でどうして生きてこられたのか不思議である。本講義では,私が今まで歩んできた道を振り返り,研究者になったきっかけ,研究者として経験してきた研究の厳しさや素晴らしさ,そしてなによりもサイエンスの面白さを素直に語りたい。
6月9日歴史を学ぶ
入江 昭
(前・ハーバード大学教授)
歴史を学ぶとはどういうことなのか。私が米国の大学に留学して学んだ歴史学とはどのようなものだったのか。そして歴史家になることを決意した背景,そのためにはどのような準備や態度が必要とされたのか,などについて具体的な例を挙げながら話す。参考文献『歴史を学ぶということ』(講談社現代新書)
6月16日真理は少数の中にあり
中井直正
(数理物質科学研究科・教授)
今は多くの人が戦争に反対している。大勢の犠牲者を出して戦争に敗れたあとは誰でも戦争反対は言える。しかし大切なことは戦争が始まる前に戦争に反対することである。大学の使命は,そのような人間を育てることにある。本講義では天文学や物理学などを題材にこのような面を考える。
6月23日社会が大学生に望むこと
山本一元
(旭化成(株)相談役)
社会が大学に期待するのは,教育と研究である。基礎学力を身につけ,進んで知識の器を拡大すると共に,仮説を立てて研究を進めていく手法を習得している学生を社会は求めている。今や世界の国々との共生・協働は当たり前の時代になってきた。専門分野に精通すると共に,異国の人達と自由闊達な議論ができるよう研鑚を積んでおく必要がある。
6月30日サイバニクスによる未来開拓最前線
山海嘉之
(システム情報工学研究科・教授)
人・機械・情報系の融合複合新領域【サイバニクス】は,世界最先端の国際教育研究拠点として展開されている。本講義では,人に役立つ科学技術「サイバニクス」による未来開拓最前線について,事例を交えて講究する。

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