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第342回つくば分子生命科学セミナー「新規タンパクregucalcinの役割と病態」

2012/03/15

演題:新規タンパクregucalcinの役割と病態
演者:山口正義 先生(米国 ジョージア大学栄養科学部門)

日時:2012年3月15日(木)17:00-18:30
会場:筑波大学医学学群棟4A411GooglrMap版へ

要旨:
 レギュカルチン(regucalcin; RGN)は,1978年にEFハンド構造を有しないカルシウム結合タンパクとして演者により発見されました。RGN遺伝子は,X染色体に位置し,7個のエクソン構造を有します。これまでに,RGNは,ヒトを含めた脊椎動物から無脊椎生物の16種において同定され,RGNファミリーを構築しています。なお,演者らは,RGN遺伝子プロモーター領域に結合する新規転写因子を発見し,RGPR-p117と命名しました。RGNは,Ca2+シグナリングを介して発現増加し,細胞質から核に移行増加します。RGNの細胞機能調節として,細胞内Ca2+シグナリングの制御タンパクとして機能し,核DNA並びにRNA合成を阻害します。また,各種細胞内情報伝達系を制御し,細胞増殖並びに各種サイトカイン誘導アポトーシスを制御します。さらに,RGNの生体機能調節を解明するために,RGN遺伝子組換え動物を作出しました。その発現増加は,成長期から骨粗鬆化と高脂血症をもたらし,病態とのかかわりが示唆されました。また,最近,パーキンソン病の関係遺伝子であることが報告されました。RGNは生体におけるキー分子として機能するものと想定される知見が多くみられます。

参考文献
1. Yamaguchi M: The transcriptional regulation of regucalcin gene expression. Mol Cell Biochem‚ 346:147-171 (2011) [Review].
2. Yamaguchi M: Regucalcin and cell regulation: role as a suppressor in cell signaling. Mol Cell Biochem 353:101-137 (2011) [Review].
3. Yamaguchi M: Regucalcin and metabolic disorder: osteoporosis and hyperlipidemia are induced in regucalcin transgenic rats. Mol Cell Biochem 341:119-133 (2010) [Review].

連絡先:筑波大学医学医療系 高橋 智
  TEL.029-853-3383
※なお,聴講ご希望の学外の方は,連絡先にご確認下さい。

拡大版は,PDF資料をご覧ください。
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