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第360回TSMMセミナー「αKlothoの奇妙な構造~進化の片隅で」

2012/10/19

第360回TSMMセミナー

演題:αKlothoの奇妙な構造~進化の片隅で
演者:伊村 明浩 先生(先端医療センター 医薬品開発研究センター)
日時:10月19日(金) 18:00~19:00
場所:医学系棟4階482室GooglrMap版へ
アクセス:
 筑波大学筑波キャンパスへは「筑波キャンパスへの交通アクセス」をご覧ください。
 利用停留所(関東鉄道バス):筑波大学中央行き又は筑波大学循環バス「追越学生宿舎前

要旨:
 αKlotho(αKl)分子は、変異マウスの表現型から老化に関連するのではないかと考えられたが、その後の解析によりミネラル代謝に関わることが明確となった。
αKlは副甲状腺、脈絡叢、尿細管、胎盤に発現するI型膜分子である。現在までに、αKlの基本的な役割は2つ判明している。第一に、骨由来ホルモンFGF23のシグナル受容を介してビタミンD活性化の調節に関わる。第二にNa‚K-ATPaseの細胞内リクルート調節を介して副甲状腺ホルモン(PTH)の分泌に関わる。第二の分子機構は、尿細管、脈絡叢、胎盤で、ミネラルの上皮輸送にも関わると推定される。この知見は、ホルモンを軸として進んで来た「ミネラル医学」の新たな展開と位置づけられる。
 後半は、最近判明した研究結果をご紹介したい。αKlは複数の分子と相互作用しているが、翻っていえば特異性が弱いとも考えられ、やや理解しにくい現象である。私たちはαKlの酵素類似構造に着目し、稀少な糖鎖をモチーフとして相手分子を認識していることを見いだした。αKlの仕組みは、解糖酵素が進化(?)
した結果とも考えられる。

 参考文献
 1. Imura et al. (2007) αKl as a regulator of calcium homeostasis.
Science‚ 316: 1615-1618
 2. Strewler (2007) Untangling Klotho’s role in calcium homeostasis.
Cell Metab‚ 6: 93-95.
 3. Tomiyama et al. (2010) Relevant use of Klotho in FGF19 subfamily signaling system in vivo. PNAS‚ 107: 1666-1671

本セミナーは、人間総合科学研究科「医学セミナ ー」の単位に換算されます。
またTSMMセミナーは、医科学セミナーIIに関連したセミナー(世話人:久武 幸司)でもあります。
連絡先: 筑波大学医学医療系 小林 麻己人(内線 8457
makobayash#@#md.tsukuba.ac.jp)(※「#@#」を「@」に置き換えてください。)

連絡先:医学医療系 分子発生生物学 小林麻己人(内線8457)
    筑波分子医学協会(TSMM) セミナー担当 川島明弘(内線3355)

拡大版は,PDF資料のポスターをご覧ください
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PDF資料

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