

筑波大学グローバル教育院は,大学又は大学院課程で分野を横断する学位プログラム等の実施・運営を行うことを目的として設置されました。
本学では,ヒューマンバイオロジー学位プログラムに代表されるような学術分野横断型の各種の教育研究プログラムを立ち上げているところです。これらの学位プログラムを束ね,一つの教育担当部局として機能できる「グローバル教育院」(School of Integrative and Global Majors:SIGMA)を教育担当副学長を長として設置しています。

本学は,教育改革の一環として学位の質保証をめざした学位プログラム化の改革を進めています。ここでいう学位プログラムとは,学生による学修成果を重視する観点から,学生が学士・修士・博士・専門職学位といった学位を取得するに当たり,当該学位のレベルと学問分野に応じて達成すべき能力を明示し,その能力を学生が修得できるように体系的に設計された教育プログラムを指します。現在,学士課程及び大学院課程において,3つのポリシー,つまり学位授与方針,教育課程編成方針,入学者受入れ方針を策定しつつあり,従来の組織中心の考え方から学生中心の学位プログラムの実現をめざしているところです。
このたびの博士課程教育リーディングプログラムに採択された「ヒューマンバイオロジー学位プログラム」は,国内外の第一級の教員・学生を結集し,産学官の参画を得ながら世界に通用する質の保証された最高学府に相応しい大学院教育をめざしています。グローバル教育院では,この学位プログラムを契機に,本学の学位プログラム化をいっそう促進させ,国内外の大学改革の先導的役割を果たしていきたいと考えています。引き続き各方面からのご協力とご支援をお願いいたします。
筑波大学グローバル教育院長 阿江通良

生命科学,医学,計算科学,物質科学を横断した複合的方法論を駆使して,ヒトの生命の維持,適応,継承のメカニズムを理解し,これらに関する研究力,専門力を修得した上で,ヒトが人らしく生きる社会の創造を先導できる国際的トップリーダーを養成します。
以下のような取り組みを駆使し,地球規模課題の解決に向けて,国際的合意を生み出すことのできる目利き力,突破力および完結力を備えた博士人材を養成します。
20人
学位プログラムに選抜された学生には,筑波大学特別奨励学生制度による奨励金が支給されます。
この制度は,本プログラムの学生が主体的に独創的な研究を計画・実践し,グローバルに活躍するリーダーになることを支援するための制度です。
博士(人間生物学),Ph.D.
科学と科学技術は,「真理の探究」を基盤として,「人の健康・安全・幸福」を推進してきましたが,近年では逆に科学技術によって「人の健康・安全・幸福」を脅かす地球規模の問題,例えば地球環境の悪化,資源の枯渇,疾患等が生み出されています。これらを解決に導くために,俯瞰的な視野を持った,専門力,目利き力,突破力,完結力を備えた次世代の世界トップリーダー人材育成を行うことが重要であるとの認識にいたりました。
本学位プログラムでは,「医薬農工などを含めたすべての人類の活動から発生する低分子化学物質のヒトに対する作用」を評価・管理するという地球規模問題に取り組みます。化学物質のヒトに対する安全性の確保が事実上すべての製造業(化学企業,食品,化粧品,農薬など)に必須の課題となっており,このポイントは,製薬業においても改革が求められています。