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在学生の方へ

    

もっと愛される川へウォーターフロントプロジェクト

 

昼食を食べたり一休みしたり、筑波大生の憩いの場となっている天の川。一方で水が汚いといった不満の声もある。美しく魅力ある川を目指して、さまざまな取り組みが始まった。

 
(鈴木将之、森口まりな)
天の川の噴水は、来る人の目を楽しませている。
   

問題は汚く見えること

 

ウォーターフロントプロジェクト(WF)では、第二、第三エリア間を流れる水路(俗称・天の川)の改善に取り組んでいる。WFは「大学を開く・アートデザインプロデュース演習」という授業の一環で、07年4月に発足された。

 

WFは07年度、天の川をはじめキャンパス内にある湖沼の生態や利用形態などを調査した。「最初は汚いと予測していたが、水質調査を進めるにつれて、汚染はほとんど無いことがわかった」とWF代表の吉田史郎さん(生物資源学類3年)は話す。天の川の水質に問題はないが、藻類の死骸や落ち葉などで水が汚く見えるのだという。

 

これらの調査と07年12月に行ったワークショップを踏まえ、08年2月に基本的な構造を変えるプランをまとめた。池の底に傾斜をつけたり、せきの仕組みを変えたりして、藻類や不純物を一個所に集めて取り除けるようにする案だ。

 

大学の施設部とも話し合いをしている。施設部では藻類の発生を抑えるため、08年度中に、天の川に常に水を流し、水流を作る計画をしている。

   

天の川の清掃を開始

WFのこれまでの取り組み
天の川フェスティバル2008開催 ひまわりの栽培 水質などの調査 ワークショップ開催(学生、教職員から意見を集めた) キャンドルによる装飾(欄干や橋の上に、キャンドルを設置した) せきの実験(基本プランのせきを実際に作り、浮遊物を集めた)
 

08年度からは実践的な活動も始めた。その一つが天の川の本格的な清掃だ。天の川の清掃は施設部が業者に委託しているが、費用は年間約400万円掛かる。WFは学生が率先して活動してコストを抑えるとともに、天の川の景観を保つ体制づくりを目指している。

 

天の川の清掃には、環境サークルエコレンジャーや国際総合学類の学生も協力している。高瀬宗祐さん(国際総合学類2年)は友人の誘いで、6月下旬に天の川噴水池の清掃に参加した。底にたまった泥のかき出しや、浮遊物などを下流へ流す作業を行った。「足首まで泥がたまっており、清掃は大変だった」と高瀬さんは話す。

 

未然に川の汚れを防ぐ試みもなされている。天の川が汚れる原因の一つは、周囲に捨てられたごみが水中に落ちること。5月に行った「ごみどうぞ運動」はこれを防ぐため、学生のごみを参加者の持つごみ袋に入れてもらうというもの。「周辺もきれいになって、学生に好評だった」と吉田さんは話す。

   

魅力ある川に

 

08年5月には第二エリア食堂前の花壇にひまわりを植えた。使われていなかった花壇を本来の目的で利用し、景観を良くするためだ。6月には2A、3B棟間の橋の欄干に32枚の風車を設置した。「今ある魅力を引き出し、筑波大生に愛される川にしていきたい」と吉田さんは話す。

 

水辺の新たな利用法を提案するため、イベントも企画している。08年7月には七夕にちなみ、天の川フェスティバル2008を開催した。噴水池の中にステージを設け、音楽系のサークル4団体がライブを行うイベントだ。当日は石の広場に設置した観客席に約170人が集まった。「実際に使っているところを見てもらうことで、提案した利用法を知ってもらいたい」と吉田さんは話す。

 

9月25日には「天の川学会」というワークショップを開く予定だ。「人が活動した跡を残すことにより、躍動感を持たせ、天の川に関心を持ってもらいたい。そのためには変化が必要」と吉田さんは天の川への想いを語る。

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