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在学生の方へ

    

 

毎年4月、熱烈な歓迎を受けて新入生が入学する。

 

500以上の団体が個性を生かしたイベントを企画し、キャンパス中が活気にあふれる。

 

しかし、新歓時期はトラブルの多い時期でもある。楽しく安全に新歓を行うにはどうしたらいいだろうか。

 
(安中裕大、田中奈津美、張文禎、平林知芙美、若宮浩司)
 

新入生歓迎祭(新歓祭)は入学式の直後から始まる。5月末まで続く新歓祭の期間中は参加団体がさまざまな新歓イベントを開き、新入生を楽しませる。特に入学式直後に開かれる新歓祭本祭(本祭)では各団体がステージ発表や説明会などを行う。「入学式の雰囲気にカチカチになっていた新入生も、本祭でほぐれるのでは」と新入生歓迎祭推進委員会(新推委)の髙𣘺享平委員長(情報メディア創成学類2年)は話す。

   

楽しい大学生活のきっかけに

学実委の新歓を振り返る石川副委員長
 

学園祭実行委員会(学実委)では、新しく2年生となる委員で構成された学園祭準備委員会が新歓を企画する。学実委の活動を広報するため、毎年さまざまなイベントが行われている。

 

学類のオリエンテーションでは、クラス代表者会議、全代会、スポーツ・デー学生委員会などの組織の紹介や選出も実施されている。学実委もこれに参加し、各学類の新入生全体に新歓を行う。始めに学実委の説明を行い、その場で学園祭学生分担金の集金と委員の選出をする。映像を流して学園祭の様子や活動風景を伝えることもある。「説明する委員が、全員オレンジのスタッフジャンパーを着ているのが自慢。視覚的に学実委をアピールできる」と09年学園祭実行委員会の石川裕一副委員長(社会学類2年)は楽しそうに話す。

 

新歓祭本祭では、ブースを設け学実委について詳しい説明を行う。活動拠点である実委室も開放して、一人でも多くの人に興味を持ってもらうようにする。本祭後も、食事会やバーベキューなどを行い新入生との親睦を深めていく。「自分が新歓を受けた時、ごちそうしてもらえたり、大学生活のアドバイスをもらえたりしたのが嬉しかった。翌年の新歓ではそれを次の学年に還元できたと思う」

 

新入生が楽しく新歓イベントに参加出来るよう、気に掛けることも大切だ。新入生は新しく一人暮らしを始める人が多く、不安を抱きがちだ。特に新しい土地での生活に慣れないことや知らないことも多い。気候の違いもその一つだ。「つくばの夜は春でも冷え込む。上級生が毛布を持っていくなどして新入生の防寒対策もしてあげると良い」と石川副委員長は語る。

 

学実委の新歓は4月の1ヵ月間行われる。この1ヵ月間のために、学実委では1月から準備を始める。新入生には、新歓を大学生活が楽しく送れるきっかけにしてもらいたい。「新歓は新入生を歓迎するもの。新入生のためになる新歓となるなら大成功だと思う」

 

注1 学実委が学園祭を運営するにあたって、新入生から集金している資金。

 

注2 1C 205教室

   

新歓祭を運営する

新歓祭への思いを語る髙𣘺委員長
 

新歓祭を運営し、参加団体の新歓活動を取りまとめるのが新推委だ。文化系サークル連合会・体育会・芸術系サークル連合会(三系)それぞれから選出された委員で構成されている。新歓に関するポスターやビラの配布許可を出したり、ステージ発表を行う団体の大学会館使用許可を一括して申請する。

 

新歓の時期には、新入生に対して宗教など非公認の勧誘を行う外部団体が多い。そのため新推委では、本祭に参加する団体のスタッフにID証を交付して首から下げてもらい、不審な団体と区別をつけるなどの対策をとっている。

 

新歓祭に参加していない人への対処も必要となる。禁止されていることを知らず、本祭の会場内を自転車で通り抜けようとする人もいるという。「参加者以外の人へ事前に周知し、理解を得ることが必要だ」と髙𣘺委員長は話す。

 

平砂学生宿舎共用棟前が混雑することも問題だ。新歓イベントを行う多くの団体が新入生との待ち合わせ場所とするため、通り抜けできないほど混み合う。「幸い接触事故などによるけが人は出ていないが、中には通り過ぎる自転車を止めて勧誘しようとした人もいる。危ないので絶対やめてほしい」

   

新歓をよりよく

 

「新歓を行う学生には、新歓を通して新入生に筑波大学の楽しさを教えてあげてほしい」と髙𣘺委員長は語る。安全で楽しい新歓のためには、一部の学生組織の努力だけでなく新歓を行う学生一人ひとりの配慮が必要となる。どのような新歓になるかは、私たち学生次第だ。

   

コラム|新歓と悪質な勧誘

学生宿舎周辺を巡回するキャンパスガード
 

新歓時期には、さまざまな団体の勧誘が活発になる。筑波大学内部のサークルが主だが、中には悪質な外部団体が紛れ込んでいることもある。学生と教職員が協力して注意を呼び掛けているが、例年多くのトラブルが起こっている。

 

代表的なのが、宗教団体による勧誘だ。学内では宗教活動が禁止されているが、勉強会やサークルを装って声を掛け、新入生を取り込もうとする団体は後を絶たない。「宗教団体と気付いた時には、既に友好関係ができてしまい抜けられない場合も多い」と、学生生活課の土子昇専門職員は指摘する。

 

企業からの悪質な勧誘も問題になることがある。勧誘されて塾講師や派遣型の家庭教師として契約しても、理由を付けて勧誘時の話より安い時給で働かされる例や、高価な教材を買わされ、さらに教え子にも買わせるよう仕向ける例もあるという。「高価な教材を売ることを目的とした塾などは全国に数多くある。訴訟問題になっている事例も多い」と土子専門職員は警告する。

 

こうした問題に対して、新歓時期には学生と教職員による警備活動も行われている。学生側では毎年学内警備のために、三系と全代会が協力して安全対策推進委員会(キャンパスガード)を結成している。合格発表を皮切りに宿舎入居日や入学式からの2週間、学生宿舎周辺や人通りの少ない場所で、学外団体による不審な勧誘が無いよう見回りをする。

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