生物・環境

動物発生で細胞分裂を同調させる新規の調節メカニズムを発見 ~ウサギとカメが同時にゴールするための仕組み~

筑波大学 生命環境系 笹倉靖徳教授、同大学院 小椋陽介博士(現在は国立研究開発法人理化学研究所研究員)は、脊椎動物に近い体を持つホヤを用いて、動物の体作りにおいて細胞分裂の時期が調節される新しい仕組みを発見しました。

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図 表皮細胞の10回目と11回目の分裂のタイミング。緑が表皮細胞を表す。分裂により細胞は2つに増える。10回目の分裂はどの細胞も同じタイミングで分裂するが、11回目の分裂は体の位置により時期が異なる(矢印の長さが時間を表している)。体の後ろ側の細胞は11回目の分裂を早く行い、前側の細胞は遅く行う。分裂の時間が細胞ごとに異なるのは、分裂の前段階に必要な準備時間の長さが異なるためである。

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