医療・健康

皮膚腫瘍の良悪性を判定する人工知能診断補助システムを開発 ~専門医よりも正確な診断が可能に~

筑波大学医学医療系の藤本学教授、藤澤康弘准教授と京セラコミュニケーションシステム株式会社の共同研究グループは、筑波大学が所蔵している臨床写真を用いて、90%以上という非常に高い診断精度を有する皮膚腫瘍人工知能(AI)診断補助システムを開発しました。

本研究グループは、従来、AI学習に必要とされる画像数の半分以下である約6,000枚の臨床写真を用いた場合でも、皮膚腫瘍の良悪性を判断できる割合(識別率)が90%を超えるシステムが構築可能であることを示しました。また、同じ画像セットを診断するテストを用いた比較では、皮膚科専門医による皮膚腫瘍の良悪性の識別率が85.3%±3.7%であったのに対して、AI診断補助システムの良悪性の識別率は92.4%±2.1%と有意に高いことが明らかとなりました。



図 本研究で開発したAI診断補助システムと日本皮膚科学会認定皮膚科専門医の皮膚腫瘍の良悪性識別率比較

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