医療・健康

キック泳で推進するカギは足裏の渦にあった ~スイマーの周りの水の流れの立体的可視化に初めて成功~

筑波大学体育系 高木英樹教授、新潟医療福祉大学健康科学部 下門洋文講師らの研究グループは、筑波大学が保有する実験用回流水槽を用いて、キック泳中のスイマーの三次元動作解析とスイマーの周りの流れの三次元的可視化を同時に行い、その推進メカニズム解明に取り組みました。

その結果、キック泳の推進メカニズムは、スイマーの足裏にできる渦の形成過程から説明できることがわかりました。この、流れの三次元可視化法を用いると、センサ類を身体に貼り付けることなく、カメラで撮影するだけで泳者が得た推力を周りの流れの情報から計算することができます。これらの成果は、より効果的な水泳の指導方法に応用できると期待されます。



図 実際の測定風景。水中キック泳動作とスイマー後流の流れを計測している最中の写真。レーザーシートを回流水槽の下から照射し、スイマーの横断面の流れ場を得ることができます。スイマーの各関節にはLEDマーカーを張り付けており、モーショキャプチャで三次元動作解析を行います。

PDF資料

プレスリリース
創基151年筑波大学開学50周年記念事業