ALUMNI

大久保 茂和氏

大久保 茂和(オオクボ シゲカズ)氏

1998年入学・2002年卒業,体育専門学群

2010年入学・2014年修了,人間総合科学研究科体育学専攻(博士前期)

公益財団法人 日本バレーボール協会・全日本女子チームアシスタントコーチ

① 現在のお仕事を聞かせてください。

現在は,「火の鳥NIPPON」バレーボール女子ナショナルチームのアシスタントコーチを務めています。本学卒業後,5年間は選手としてVプレミアリーグのチームに所属しました。引退を機にコーチに転身し,2009年から現職に就いています。毎年5月から11月くらいまでがナショナルチームの活動シーズンで,その期間は世界各地を飛び回り,これまで世界選手権やワールドカップ,2012年ロンドン五輪を経験しました。ナショナルチームの活動期間外は,国内リーグの視察はもとより次世代を担う若手の育成や諸外国リーグの視察,次シーズンへ向けた研究などを行っています。

大久保 茂和氏

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

筑波大学に進学して良かったことは,まず専門的且つ新鮮な知識を得られることです。筑波大学の先生方は,文部科学省やJOCに通じておられる先生方が大勢いらっしゃいます。そのような方々から,直接ご指導を賜われることはこの上ない喜びです。これは卒業してから分かったことですが,様々な組織における中核で何が起こっているかを知ることほど贅沢な情報はないと思います。
次に,授業で学んだ知識を実践できることです。私は4年間体育会バレーボール部に在籍しました。授業では「どうすれば体は強くなるのか?」,「どうすれば体は壊れるのか?」,「どうすれば技術は身につくのか?」,「大舞台でパフォーマンスを発揮するにはどうすればよいか」,ということを学びます。授業で学んだことを試す場所が,私にとっては体育館でした。練習は非常に厳しいものでしたが,頭だけではなく体も鍛えていただけたことが今の土台になっています。

大久保 茂和氏 大久保 茂和氏

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

筑波大学は,緑豊かな自然の中で,やりたいことに没頭できる場所です。大学あるいは大学院は「自分が本当にやりたいことが見つかる場所」であると思います。都会の喧騒から離れ,自分の内面と向き合うには最高の環境です。二十歳前後の最も多感で心身が充実しているときに,人生の友を見つけ,社会に出ていく土台を作って欲しいと願います。

創基151年筑波大学開学50周年記念事業