ALUMNI

松本 行弘氏

松本 行弘 (マツモト ユキヒロ)氏

1984年入学1990年卒業,第三学群情報学類

Rubyアソシエーション理事長ほか

① 現在のお仕事を聞かせてください。

大学卒業後はソフトウェア開発会社に勤務。業務外で開発したプログラミング言語Rubyを1995年にフリーソフトウェアとして公開したところ,世界中に使われるようになりました。その後,CAD開発会社を経て,1997年から島根県在住。現在はRubyの発展・普及を後押しする一般財団法人Rubyアソシエーションの理事長,および複数の会社のフェロー,顧問などを引き受けています。基本的にRubyの設計・開発そのものが主たる活動です。

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② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

私の育った鳥取の田舎では当時コンピュータやプログラミングに関する情報を得るのが非常に難しかったので,筑波大学に入学して,コンピュータに自由に触れて,図書館などで英文を含め大量の情報に接することができたことが天国のように感じられました。インターネット(まだウェブはありませんが)を通じた交流なども大学でなければできなかった経験でしょう。施設と教育について恵まれた環境だったと思います。

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

今は私が在学していた頃よりも,インターネットなどの普及によって個人ができることの範囲が飛躍的に拡大していると思います。私の個人的プロジェクトだったRubyが世界で使われるようになったのも,その変化の潮流(の端緒)に乗ったからだと思います。個人の持つ限りない可能性を信じて,自分で心理的な限界を定めることなく,なにかを情熱的に突き詰めることができたら,きっと満足できる人生になるような気がします。

創基151年筑波大学開学50周年記念事業