ALUMNI

ヨシタケシンスケ氏

ヨシタケシンスケ(吉竹 伸介)氏

1992 年入学・1996 年卒業,筑波大学芸術専門学群

1996 年入学・1998 年卒業,筑波大学大学院芸術研究科総合造形コース修了

絵本作家・イラストレーター

① 現在のお仕事を聞かせてください。

2013年4月に初めての絵本『りんごかもしれない』(ブロンズ新社)を出版しました。この『りんごかもしれない』が,「第6回MOE絵本屋さん大賞」などたくさんの賞をいただき,発売以来22万部を売り上げたおかげで,2014年9月に『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社),2015年3月に『りゆうがあります』(PHP研究所)を出すことができました。4月には,NHKみんなの歌で放送された曲『恋なんです』(SMEレコーズ)の販売DVD用のアニメーションを担当しました。絵本を出版する以前からやっていたイラストレーターを続け,『恋なんです』のような新しい仕事にも挑戦しつつ,これからも絵本を描いていきたいと思っています。

ヨシタケシンスケ氏 ヨシタケシンスケ氏 ヨシタケシンスケ氏 ヨシタケシンスケ氏
『りんごかもしれない』(ブロンズ新社) 『ぼくのニセモノをつくるには』(ブロンズ新社) 『りゆうがあります』(PHP研究所) 『恋なんです』
(SMEレコーズ)

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

総合造形はとても自由で,好きなことをやらせてもらえましたし,好きなように作った作品を面白がってくれる仲間に囲まれていました。美術の世界には「筑波系」という言葉があります。自分たちの頃くらいから言われるようになった言葉なのですが,ちょっと理屈っぽいような,筑波大独特のカラーがあるのです。それが自分にはとても合っていたし,フィーリングの合う仲間がたくさんいてくれたというのはすごく良かったです。

吉竹氏

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

大学時代に,自分の好きなことと嫌いなことが分かると,その後の人生が楽になります。自分のコアになるものさえ見つければ,「自分はこれが好きだから,これさえできる環境さえ整っていれば,あとは犠牲にできる」みたいな,その先の自分の身の振り方の基準ができるのです。何が自分にとって面白いかは,探さないと見つからないし,自分にはないと思って探すのを諦めてしまうと,向こうからやってくるものではありません。社会に出てから見つかると手遅れかというと,そんなことはないのですが,「何が好きか」「何が嫌いか」を探すことは,学生時代から意識しておいた方がいいと思います。

吉竹氏

創基151年筑波大学開学50周年記念事業