ALUMNI

大里 正樹氏

大里 正樹(オオサト マサキ)氏

2003年入学・2007年卒業 第一学群人文学類
2007年入学・2014年中退 人文社会科学研究科 歴史・人類学専攻

福島県立博物館 学芸員

① 現在のお仕事を聞かせてください。

民俗分野担当の学芸員として,博物館資料の収集保管,調査・研究,展示・教育普及などの業務を行っています。福島の文化と博物館に対する熱い思いを持つ同僚たちにも囲まれて,現在は福島における東日本大震災の痕跡を未来に伝える「震災遺産」資料の収集活動や,文化を通した復興活動にも関わっています。

祭り調査の際、お世話になった地元の方と

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

専攻していた民俗学コースの名物授業「民俗学実習」では,日本各地の農山漁村と呼ばれるところに5泊6日で泊まり込み,知らない土地・知らない人々の中に飛び込んで歴史や風習を学びました。専攻生は,事前学習~調査~レポート提出という一年の学習を通して,自分の興味あるテーマを追求する力やコミュニケーション能力等,数多くの事を実地で身に着けていきます。実習で地域と密接に関わりながら物事を考える姿勢を学んだことは,現在の仕事でも大いに役立っています。

OLYMPUS DIGITAL CAMERA

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

私自身は過去に実習で訪れた福島の地で仕事をし,在学当時に見聞したものを活かすことができました。大学時代に意欲的に外に出て多くの人々と関わり,様々な経験を積むことは,何らかの形で必ず将来に活かされることと思います。

創基151年筑波大学開学50周年記念事業