ALUMNI

伊藤 節氏

2017/08

伊藤 節(イトウ セツ)氏

1983年入学・1987年卒業 芸術専門学群デザイン専攻生産デザイン専攻
1987年入学・1989年修了 芸術研究科デザイン専攻芸術学修士

STUDIO ITO DESIGN (MILAN) 代表取締役
ミラノ工科大学客員教授

① 現在のお仕事を聞かせてください。

イタリア,ミラノを拠点に ワールドワイドなクライアントと,デザイン,建築に関する様々な領域で常にクリエイティブかつ インタラクティブな視点をもって仕事を行っています。建築,インテリアからプロダクトデザインまで多岐にわたるデザインを総合的に行っています。イタリア前衛デザインの騎手アルキミア/アレッサンドロ・メンディーニ,モダン建築・デザインの巨匠アンジェロ・マンジャロッティ事務所を経て1995年に独立,1997年から伊藤志信とStudio ITO Designを設立しました。 イタリアの家具,日用品,照明器具,クラフト,日本のテクノロジー製品,商品パッケージングから,世界各国のクライアントとインテリア,建築,スペースデザインまで幅広いデザイン開発, デザインコンサルタントを行っています。ヨーロッパを はじめとする世界各国での展示会やフェアに作品が発表され,各国のデザイン誌や一般誌,本,メディア媒体でも多数紹介されています。受賞歴も多数あります。 作品発表,展示会,講演会を行うかたわらDomus Academy(伊),ミラノ工科大学,ヴェネツィア大学,IED校(ミラノ)で客員教授を勤めています。指導した作品はR.Bonetto賞(2002 伊)を受賞しています。2015 年 IF デザイン賞(独)の審査員他,世界の主要デザイン賞の審査員を勤めています。

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

世界に開かれた国際大学として多くの海外留学生と一緒に学びました。先生方も国際的で,海外からの客員の先生方とも英語で交流する機会が多くありました。総合大学として学術分野を超えた自由な履修,交流ができ,芸術・デザインというまだ確立されていない学術分野で,社会学,心理学,医学,工学等の様々な講義を受け手探りで研究の方法を学べたことは,その後の仕事や研究に大いに役立っています。

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

筑波大学はつくば研究学園都市という日本の頭脳の中枢に置かれた新構想の国際大学でありながら,同時に日本の高等教育機関の中でも最も古い歴史を誇る国立総合大学です。学生の皆さんにはその誇りと責任を持って,日本及び世界を担う人材として成長してもらいたいと思います。今の時代はあらゆる意味において日本国内だけでの成長は望めません。世界を視野に入れた国際人として大いに飛躍してもらいたいと望みます。

創基151年筑波大学開学50周年記念事業