ALUMNI

瀨戸井 綾菜氏

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2023/02

瀨戸井 綾菜 (セトイ アヤナ)

2012年入学・2016年卒業 理工学群 応用理工学類卒業
2016年入学・2018年修了 数理物質科学研究科 電子・物理工学専攻(博士前期課程)
[現在の職業(勤務先・役職等)]

特許庁審査第一部分析診断 審査官


(1) 現在のお仕事を聞かせてください。

特許庁で特許の審査官をしています。出願された発明が特許できるかどうかについて、特許文献、論文、インターネット記事などを調査して、出願された発明がすでに公開されている技術と同じであるか、今までにあった技術から容易に思いつくことができる発明であるか、といった観点から判断しています。
特許審査では、技術を理解する知識力、文章を読み解く読解力、自分の判断の内容を適切に伝えることができる文章を書く力など、多くの力が必要となります。入庁してからずっと勉強の日々ですが、より良い審査官となれるように努力しています。
自分の判断によって、発明が特許になるかどうかが決定するため、非常に責任の重い仕事ではありますが、とてもやりがいのある仕事です。




(2) 今改めて、筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

筑波大学の環境がとてもよかったと思っています。
筑波大学は非常に幅広い分野の学群・学類が存在する総合大学であり、これらが広大なキャンパスに集結しています。自分の専門以外も含めて、幅広い分野の講義を、その分野の専門家から学ぶことができたことはすごく貴重な機会であり、筑波大学だからこその経験であったと思っています。その中で、分野を絞らずに、色々な技術を学び続けたいと思ったことが、様々な分野の新しい技術に触れることができる特許審査の仕事に興味を持った理由の一つです。
また、つくばエクスプレスによって都内へのアクセスが良い一方で、キャンパス内から筑波山が見えるなど、自然豊かで落ち着いた環境も私には合っており、とても恵まれた環境で学生時代を過ごすことができたと思っています。




(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

過去の選択の積み重ねが今の自分に繋がっていると、私は考えています。もし違う研究室に所属していたら、違う専攻に進んでいたら、そもそも筑波大学に進学していなかったら、私は特許審査の仕事に出会わずに、全然違う今を過ごしていたかもしれません。
筑波大学に進学するという大きな選択をした皆さんは、これから先も様々な選択をすることになると思います。ぜひ、自分の専門以外も含めて色々なことを学び、色々な人と接して多様な価値観に触れ、色々なことを体験してみてください。様々な経験から選択肢が広がっていき、一つ一つの経験や学びが決断のきっかけに繋がっていくと思います。筑波大学で過ごす時間の中で、皆さんが色々な選択肢と出会い、そして、納得のいく選択をできることを願っています。




創基151年筑波大学開学50周年記念事業