湯澤規子助教（筑波大学生命環境科学研究科）は，2011（平成23）年５月20日～23日に，国士舘大学世田谷キャンパス梅ヶ丘校舎で開催された経済地理学会総会及び第58回大会において，会期中の22日，第５回経済地理学会著作賞を受賞しました。 　この賞は，経済地理学研究の一層の発展を推進するとともに，若手研究者の研究奨励に資するため，優れた研究成果を顕彰することを目的として設けられたものです。 　湯澤助教の著書「在来産業と家族の地域史（株式会社古今書院刊行」）が，経済地理学会著作賞選考委員会において選定され，この度の受賞となりました。 ※選考評（抜粋） 　問屋制家内工業の形態をとって存続してきた結城紬の生産地域を取り上げ，生産の担い手としての家族，とりわけ女性の暮らしと労働の歩みを丹念に追跡することによって産地の変遷を明らかにした優れた著作と評価できます。経済地理学における在来産業研究に新たな分析視覚の有効性を実証的に示され，経済地理学の発展に多大な貢献をしました。 　ここにその著述の労を讃え，これを賞します。