医療・健康

大動脈瘤形成に関与するシグナル伝達経路を解明 〜大動脈瘤治療の新たな標的分子として期待〜

筑波大学生命領域学際研究センター、柳沢裕美教授と山城義人助教は、上行大動脈瘤マウスモデルを作製し、タンパク質の発現を網羅的に調べるプロテオミクス解析と生化学的・組織学的手法を組み合わせて、大動脈瘤の形成に関与するシグナル伝達経路を特定することに成功しました。この発見は、大動脈瘤疾患の新たな治療法開発へと繋がる知見を提供するものです。

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図 生後7日目の大動脈瘤モデルマウスに対してPI3キナーゼ阻害剤を生後30日目まで投与しスリングショット1-コフィリン経路の活性化を抑えると大動脈瘤が抑制された(上図☆印)。未処理(上図、右の大動脈)と比べて大動脈の蛇行も軽減された(白矢印)。 上行大動脈の横断面(内径)を比較すると、野生型(下図の左)と差がなかった(下図の中央)。

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生命領域学際研究センター(TARA)

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