医療・健康

新しい乳がん幹細胞指標の発見 〜膜タンパク質 GPNMB が幹細胞としての特性を誘導する!?〜

筑波大学 医学医療系 加藤光保教授、沖田結花里助教らの研究グループは、GPNMBという膜タンパク質が、乳がん細胞集団中のある一定の割合の細胞でのみ細胞表面に局在していることを確認しました。これら細胞表面GPNMB陽性細胞では、増殖マーカー遺伝子の発現が検出されず、幹細胞マーカーおよび上皮間葉転換関連転写因子の発現が誘導されていることが明らかになりました。しかも、高い造腫瘍性を持つことが示されました。このことから、細胞表面に局在するGPNMBは、休眠期にあるがん幹細胞の指標(マーカー)となることが示されました。



図 細胞表面でGPNMBが発現している陽性細胞は、二次スフェア形成や二次腫瘍形成能が高いことから、GPNMB の発現は、休眠期にあるがん幹細胞の指標になることが示された。

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