医療・健康

認知機能の低下を評価する有効な血液バイオマーカーの発見 ~認知症発症の前兆を捉える~

筑波大学 医学医療系 内田和彦准教授、株式会社MCBI 鈴木秀昭研究員らの研究グループは、アルツハイマー病(AD)等認知症の発症に関わるアミロイドβタンパク質(Aβ)の脳内からの排出に働く3つのタンパク質が、早期の認知機能低下を評価するバイオマーカーとして有効であることを見出しました。



ADの発症には、脳内に蓄積された Aβが関わっていることがわかっています。本研究では、 Aβクリアランスの低下に関与する3つのタンパク質を血液バイオマーカーとして用い、その臨床有用性を検討しました。その結果、これらのタンパク質の血中量が、軽度認知障害(MCI)における認知機能低下および脳イメージングの変化と一致することを明らかにしました。




図 アルツハイマー病の病態
アミロイドβ(Aβ)はAD発症の20年以上前から蓄積され、それを防ぐAβクリアランスが重要である。本研究では、MCIを早期MCIと後期MCIとわけて解析したところ、早期MCIで血液マーカーの変化があることがわかった。


PDF資料

プレスリリース
創基151年筑波大学開学50周年記念事業