STUDENTS

マダガスカルで日本語を教えたい

ラチムハリララ・エリソア・アンジ

日本で好きな食べ物はたこ焼き。コロナ禍が落ち着けば、沖縄を訪ねてみたいと考えている。



ラチムハリララ・エリソア・アンジさん

昨年秋の筑波大学学園祭(雙峰祭)にて
昨年秋の筑波大学学園祭(雙峰祭)にて

人文社会ビジネス科学学術院

人文社会科学研究群(博士前期課程)

国際日本研究学位プログラム1年



ラチムハリララさん(以下アンジさん)はマダガスカルの首都、アンタナナリボの出身だ。大学の日本語教師になるという夢を叶えるため、昨年9月に来日した。

今年4月からは本学の国際日本研究学位プログラムに在籍し、小野正樹・人文社会系教授(言語学)の研究室に入った。「マダガスカル人日本語学習者の発言の認知プロセス」をテーマに、研究を進めている。

アンジさんと日本語との出会いは、国立アンタナナリボ大学入学後のこと。マダガスカル語と英語を専攻したが、第2外国語として日本語を選択したことがきっかけだった。

勉強に役立つと友人から紹介された日本のコミカルな学園ドラマ「メイちゃんの執事」をみて、その面白さに引き付けられた。日本語・日本文化をもっと知りたい。そう強く願うようになった。マダガスカル人にとって日本語は、発音がしやすいことも後押しとなり、専攻を日本語に変えた。

本学を留学先に選んだのは、海外での日本語教育の実績があったからだ。来日し、「日本はテクノロジーが進んだ国だが、その一方で、着物など伝統的な文化も守っている。それが素晴らしい」と改めて感じている。

2年前に結婚した。夫のパラニさんとの出会いも、日本語がとりもった。

パラニさんはアンタナナリボ大学の1年後輩。日本語を学ぶ学生は1学年に数十人ほどいて、パラニさんは日本語学習者としては先輩だった。アンジさんが現地で開かれた日本語スピーチコンテストに参加する際、いろいろと助言を受け、仲が深まったという。

実はパラニさんも昨秋から1年間の予定で大阪大学に留学している。SNSの通話サービスを利用した2人の会話は、日本語しか使わない時もある。語学力向上のためだ。

「彼の方が1年早く帰国するので......」と、アンジさんは残念そうに、はにかむ。

アフリカ大陸沖に浮かぶ島国・マダガスカルは生態系のホットスポットと呼ばれ、キツネザルやカメレオン、バオバブの木など、固有種が多い。そのため、日本を含む世界各国から、エコツーリズムの舞台として注目されている。円借款で港湾整備を支援するなど、日本は主要な経済援助国の一つでもある。

マダガスカルと日本との交流は今後、さらに深まっていくことだろう。アンジさんたちのような存在が、その礎となることは間違いない。


後輩にひとこと

自分の夢が叶うまで、あきらめずに、努力を続けてください。私は、マダガスカルで日本語教師になるという大きな夢があります。夢があるからこそ、頑張ることができます。

ラチムハリララ・エリソア・アンジ