ALUMNI

蔵田 武志氏

蔵田 武志(クラタ タケシ)氏

1989年入学・1993年卒業,第三学群情報学類

1994年入学・1996年修士(工学)取得後退学,博士課程工学研究科電子・情報工学専攻

2005年入学・2007年修了(博士(工学)),システム情報工学研究科知能機能システム専攻(社会人博士課程)

産業技術総合研究所・サービス工学研究センター行動観測・提示技術研究チーム長

筑波大学大学院システム情報工学研究科 知能機能システム専攻・教授(連携大学院)

① 現在のお仕事を聞かせてください。

修士取得後,工技院電子技術総合研究所(電総研)に入所しました。現在は産業技術総合研究所(産総研)サービス工学研究センターに勤務していて,連携大学院の教授も務めています。元々はコンピュータビジョン,ウェアラブルセンシング,複合現実技術,遠隔作業支援等について研究していました。最近は,サービス工学というのは比較的新しい分野でそれらの基礎技術を活用しています。

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講演会の様子

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

当時は,新しいワークステーションが豊富にあって自由に使えるというところに大学の魅力を感じていました。学内にたくさんあるテニスコートにも随分お世話になりました。筑波大の周辺には,様々な民間・公的研究機関が集積していて,研究分野での視野を広げるにはとてもよい立地です。私も,学生の頃,電総研でCGプログラミングのバイトをやったことで,プロの研究者の職場環境を垣間見ることができ,それがある種,人生の転機となりました。研究室もそこで興味を持ったコンピュータビジョンやCGに関係する研究ができるところを選び,今でもお付き合いのある先生,先輩,後輩にも恵まれました。

蔵田 武志氏

つくばで開催された国際会議ICPR2012運営中のひとコマ

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

高校,大学と,学ぶことに対するモチベーションをあまり持てないまま過ごしたこともあり,情報学類在籍中に院試に失敗してしまいました。卒研や上記のバイト等を通じて学ぶことの意義に気づき始め,大学院浪人の間に国家公務員I種試験を受けて電総研に入ることができました。このように人生山あり谷ありですが,少しずつでも前に進んでいれば,思いがけずいろいろ積み上がっているものです。

創基151年筑波大学開学50周年記念事業