ALUMNI

梶原 良治氏

梶原 良治(カジワラ リョウジ)氏

1992年入学・1996年卒業,第三学群社会工学類都市計画専攻

合同会社ドリームシーズ 代表/Kamakaji Lab 主宰

① 現在のお仕事を聞かせてください。

舞台演出家・演技講師(舞台演劇プロデュースカンパニー「Kamakaji Lab」主宰・演技学校「アクターズクリニック」運営)

梶原 良治氏

梶原 良治氏

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

都内の劇場で舞台公演に携わっているとき,または,代々木のスタジオで皆さんと同世代の多くの若者達に演技指導をしているときに思うことがあります。それは,「夢」を思い描いてかたちにしていくためには,それに相応しい環境が必要だということ,せわしなく流れる時間ではなく,人で埋め尽くされた通学路ではなく,ビルに囲まれた空でもない,どこまでも自由に未来を思いめぐらすことのできる環境が必要だということ。僕にとって筑波大学の大きなキャンパスと広い空,溢れる緑,そこでいつも僕たちを包んでいた柔らかな時間の流れは,現在に至るキャリア(卒業後,株式会社博報堂に入社,10年と半年の貴重な人生経験を経た後に渡米,ニューヨークで俳優・演出家として約3年間に亘り演劇に携わり,現在もなお,アーティストとしての夢をひとつひとつ実現していくために歩き続けている,そんなキャリア)を潜在的にプランするのに最適な環境でした。卒業後も,道に迷ったときはしばしば大学時代のあの原風景を思い出して心をニュートラルな状態に戻すよう心がけています。

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Kamakaji Lab 舞台公演「THE LAST SONG」より

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

皆さんと同世代の若者たちが,「サトリ世代」と呼ばれて久しい昨今,どうか,自分の未来を,環境を,友を,悟らないでください。声を張り上げて人生にこだわってください。泣き寝入りせずに間違いに立ち向かってください。恥ずかしがらずに夢を叫んでください。つくばの空は,それを優しく包んでくれるはずです。

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創基151年筑波大学開学50周年記念事業