ALUMNI

奥 啓彰氏

2021/06

奥 啓彰(オク ノブアキ)氏

2010年入学・2014年卒業 人文・文化学群人文学類
2014年入学・2016年修了 生命環境科学研究科
[現在の職業(勤務先・役職等)]

日本総合研究所
カード基幹システム本部 カード債権システム部

(1) 現在のお仕事を聞かせてください。

三井住友フィナンシャルグループ向け金融システムのシステムエンジニアをしています。金融システムは24時間365日ノンストップで動き続ける、ミッションクリティカルなシステムです。こうしたシステムを保守し、開発していくというのは非常に難しく、また責任も重いものではありますが、一方で大きなやりがいも感じています。

就職してから一貫してクレジットカードのシステムを担当しています。もしクレジットカードが急に使えなくなってしまうとなると、社会に大きな影響が出てしまいます。また、私たち個人のレベルであってもクレジットカードの請求金額がずれ、過大になっていたら困ってしまうことでしょう。こうしたことが無いよう、日々品質の高いシステム作りを実践しています。

(2) 今改めて、筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

学際的な学びができた点が一番良かったと思っています。私は地理学を学ぶため筑波大学に入学しましたが、学類生時代は人文学類に所属しながら比較文化学類や地球学類の地理学ゼミにも出席させて頂き、文系・理系問わず様々な視点を得ることができました。また、地理学に限らず民俗学や文化人類学だけではなく、国際政治学や地球環境学など、幅広い知見を得ることができたことも自分の世界を広めることに繋がったと感じています。
 大学院への進学の際には、地理学をさらに学ぶべく世の中的には珍しい「理転」をし、生命環境研究科へ入学しました。これまで関わることのなかった理系出身者とも親しくなることができ、文系・理系両方の思考を垣間見ることが出来たことは貴重な学びであったと思います。
 また、学類・大学院と所属していたサークルの同期・後輩とは未だに付き合いが続いています。こうしたかけがえのない人とのつながりを得られたことは社会人になっても良い財産になっています。


(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

筑波大学は一つのことを極めるだけではなく、様々なことを学び、自分の世界を広げることが出来る大学だと思っています。自分の専攻に限らず、興味のあることや知りたいことがあれば、積極的に学ぶことが出来る環境が整っています。知的好奇心は人生を豊かにする原動力だと思っていますし、筑波大学ではその涵養も出来ると確信しています。
 そのためにも一つの世界に閉じこもらず、空き時間があれば他学類・専攻の授業を履修してみて欲しいと思っています。きっとそこには自分の知らない世界が広がっているはずです。自分の知識の引き出しが増えると話題の選択肢が増え、コミュニケーションの助けになりますし、無駄なことではないと信じています。

創基151年筑波大学開学50周年記念事業