ALUMNI

山田 昌樹氏

山田昌樹さん写真

2022/02

山田 昌樹(ヤマダ マサキ)

2008年入学・2012年卒業 生命環境学群地球学類
2012年入学・2014年修了 生命環境科学研究科地球科学専攻・博士前期課程
2014年入学・2017年修了 生命環境科学研究科地球進化科学専攻・博士後期課程
[現在の職業(勤務先・役職等)]

信州大学理学部理学科地球学コース・助教


(1) 現在のお仕事を聞かせてください。

山田昌樹さんの写真現在は,信州大学理学部理学科地球学コースで教員をしています。講義では、地層学や堆積学、自然災害科学に関する内容を担当しており、卒業研究指導や野外実習にも力を入れています。研究では、過去数千年間の地震・津波履歴を解明するための津波堆積物研究に取り組んでいます。沿岸の湿地や低地で掘削調査を行い、採取した堆積物コアに含まれる津波堆積物に対して分析を進めています。最近では、大分県の別府湾で過去7300年間に発生した地震と津波の履歴を明らかにしました。野外調査や分析によって、過去に発生した未知の現象を解明することにやりがいを感じています。また、この分野に興味を持って研究室に所属してくれている学生さんたちと過ごす日々は大変充実したものであり、大学教員という仕事を選んで良かったと感じています。



(2) 今改めて、筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

筑波大学でよかったと思うことは、指導教員をはじめとして素晴らしい教員の皆さんに出会えたことです。私が大学教員を目指したのも、筑波大学で過ごした研究生活が有意義なものであったからだと思います。大学院終了後も多くの方と継続して関わっており、就職の際にも助言をいただくことができました。優秀であることに越したことはないですが、良い人間関係を築くことが最も大事だなとつくづく感じています。
また、私は体育会系剣道部に所属していました。周りは体育専門学群の一流選手ばかりで、大変なこともたくさんありましたが、部活の同級生や先輩・後輩とは、今でも良い関係が続いています。あの頃に戻りたいとは正直思いませんが、厳しい環境で文武両道に励んでいたことで、その後の人生で大抵の困難は余裕で乗り越えることができています。


(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

筑波大学は、全国各地から学生が集まり、ほとんどの学生が大学周辺に住んでいるので、授業以外でも多くの人と関わる機会があると思います。高校生活までとは違い刺激的なこともたくさんあるでしょう。大学生活は終わってみればあっという間なので、勉学にも部活(サークル)にも遊びにも全力を注いで、卒業後に充実した生活が送れるように有意義な学生生活を過ごしてもらいたいと思います。
コロナ禍で思うような学生生活ができていない状況かとは思いますが、若いうちにしかできない経験をたくさんして、卒業後にも繋がる良い人間関係を築いてもらえると嬉しいです。



創基151年筑波大学開学50周年記念事業