ALUMNI

長濱 大輔氏

長濱氏の写真

非破壊評価技術セミナーでの公演時 左:故 谷村康之先生 右:本人

2023/02

長濱 大輔 (ナガハマ ダイスケ)

2001年入学・2006年修了 数理物質科学研究科 物質創生先端科学専攻(一貫博士課程)
連携大学院(当時のNIMS宝野研究室)
[現在の職業(勤務先・役職等)]

株式会社 本田技術研究所 先進パワーユニット・エネルギー研究所 GT開発室 研究員


(1) 現在のお仕事を聞かせてください。

博士学位取得後に入社し、(株)本田技術研究所の航空機エンジンR&Dセンターに配属。配属後から現在まで主に耐熱合金の開発を主に担当。開発した新規粉末冶金Ni鍛造材の実用化に向けて国内及び海外のプロセスサプライヤーに協力してもらいながら開発を推進している。特に材料開発の基礎研究分野では出身である物質・材料研究機構(NIMS)や大学との共同研究により研究推進をしており、筑波大学在学中にお世話になった研究者との繋がりを活かしての研究推進となっている。HF120エンジンの開発では材料チームメンバーとして開発を担当。現在はGT開発室の材料チームTMGとしてチームの取り纏めを行っている。また、eVTOL用パワーユニットの材料プロセスTLとして将来のパワーユニット開発を推進している。




(2) 今改めて、筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

在学中は連携大学院という事もあり、NIMS内部の研究室に在籍していたので周りは一流の研究者や将来のポストを狙うポスドクの中での学生生活となっていた。これまでの大学キャンパスとは大きく異なり、周りがプロフェッショナルの研究者という事もあり最初は雰囲気に圧倒された記憶がある。しかしながら、自身の研究環境は国内でも有数の研究設備を誇る研究所であり、研究費も充実していたことから、これ以上ない贅沢な最新設備や研究資金環境の元で研究を行えた事は他に代えがたい経験となった。研究室では指導教官であった宝野先生のみならず、多くの研究スタッフに丁寧に指導して頂いた事に感謝したい。筑波大に在籍した5年間で材料研究者として基幹を作ることが出来た事が一番である。




(3) 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

筑波大学は世界的にも有数の研究所が集まる研究学園の中にある大学であり、世界屈指の研究者が研究活動を行っている国内では類を見ない環境となっています。筑波大学の学生さんには地の利を生かした学生生活、研究活動を送ってもらいたいと切望します。今後も世界有数の研究拠点となるような大学となって欲しいと切望します。さらに大学を卒業して社会に出ても研究開発で困った時に頼れるような、現在の研究環境をさらに発展させてもらいたいです。筑波大学を卒業しても社会に出ても、学生と大学との繋がりを持つ継続的な関係が築ける事を願っております。




創基151年筑波大学開学50周年記念事業