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日本理科教育学会全国大会発表賞
附属中学校 佐久間 直也
教職員等
佐久間 直也 教諭(筑波大学附属中学校)が、日本理科教育学会の全国大会発表賞を受賞しました。
本賞は、2025年8月に開催された日本理科教育学会第75回全国大会において、参加者による相互投票に基づき、特に優れた研究発表に授与されるものです。
受賞対象となった発表タイトルは『概念の共存と抑制モデルに基づく理科授業の設計・検証:中学校第2学年「電流とその利用」の単元を例に』です。
本研究では、理科の学習において誤概念を科学概念へ単純に置き換えるのではなく、学習者の中で誤概念と科学概念が共存し得るという認知モデルに基づき、誤概念を意識的に抑制しながら科学概念を選択的に活性化させる授業デザインを提案しました。
特に、電気回路に関する代表的な誤概念(電流消費モデル・定電流モデルなど)を、観察・実験や議論を通して反証する学習活動を組み込み、学習者が自身の誤概念を自覚し、それを抑制したうえで科学概念の獲得へと到達できるように授業を設計した点が高く評価されました。
