医療・健康

受動喫煙により大動脈疾患死亡が約2倍に増加

筑波大学医学医療系 山岸良匡准教授、磯博康客員教授らの研究グループは、受動喫煙によって大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)による死亡が増加することを世界で初めて明らかにしました。多施設共同研究として参加している大規模地域コホート研究において、受動喫煙の程度を質問紙によって調査し、研究参加者(計48,677人)を平均16年間にわたって追跡しました。受動喫煙の程度が低い群と比較した、受動喫煙の程度が高い群の、大動脈疾患死亡多変量調整ハザード比は2.35であり、統計学的にも有意な関連が認められました。これは、受動喫煙によって大動脈疾患死亡が約2倍となることを意味しています。



ハザード比は受動喫煙の程度が低い群を基準とし、性別、年齢、Body Mass Index、高血圧の有無、アルコール摂取、ストレス、散歩、教育、仕事、地域にて調整。図中の●はハザード比を、その上下の棒が95%信頼区間の範囲を示す。

PDF資料

プレスリリース
創基151年筑波大学開学50周年記念事業