医療・健康

魚をほとんど食べない人で大動脈疾患死亡が約2倍に増加

国立がん研究センター 社会と健康研究センター 井上真奈美部長と筑波大学医学医療系 山岸良匡准教授らの研究グループは、魚をほとんど食べない人で大動脈疾患(大動脈解離・大動脈瘤)による死亡が増加することを世界で初めて明らかにしました。日本の8つの大規模コホート研究から36万人以上を統合した解析を行い、質問紙によって調査した魚摂取頻度と大動脈疾患死亡リスクとの関連を検討しました。魚摂取が週に1~2回の群と比べ、魚をほとんど食べない群の、大動脈疾患死亡多変量調整ハザード比は1.93であり、統計学的にも有意な関連が認められました。これは、魚をほとんど食べない人では、大動脈疾患死亡が約2倍となることを意味しています。



図 ハザード比は魚摂取頻度が週1~2回の群を基準とし、性別、年齢、Body Mass Index、喫煙、飲酒、地域を調整。図中の●はハザード比を、その上下の棒が95%信頼区間の範囲を示す。  

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