医療・健康

オンライン診療は広がるも、年齢や社会的背景による利用格差は縮小せず

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(Image by New Africa/Shutterstock)
 2020~2024年にかけてオンライン診療の利用が幅広い層で増加しましたが、年齢や社会的背景による利用格差は縮小しませんでした。特に高齢者では利用の伸びが小さく、年齢格差が拡大しました。オンライン診療の利用が広がっても、利用格差が自然に解消されるとは限らないことが示されました。

 オンライン診療は、新型コロナウイルス感染症の流行をきっかけに広く使われるようになりました。しかし、その利用のしやすさには年齢や学歴、所得、仕事の状況、住んでいる地域などによる違いがあります。こうした差が、オンライン診療の利用拡大とともに小さくなっていくのかは、これまで十分に分かっていませんでした。

 本研究では、全国規模のインターネット調査に2020年と2024年の両方で回答した1万818人(18~75歳)を対象に、同じ人を4年間追跡しました。オンライン診療を一度でも利用したことがある人の割合が、この4年間でどのように変化したのかを調べるとともに、その変化に年齢や、学歴、所得、仕事の状況、都市部・地方といった社会的背景による違いがあるかを分析しました。

 その結果、オンライン診療の利用経験は全体で2.6%から7.0%に増えましたが、伸び方には差がありました。特に、若い人では大きく増えた一方、高齢者では増加が小さく、年齢による差はむしろ広がっていました。また、学歴や所得、都市部・地方といった社会的背景についても、4年間の利用の変化に明確な差は確認されませんでした。オンライン診療の利用が広がる一方で、こうした社会的な違いは残り続けている可能性があります。

 これらの結果から、オンライン診療の利用が広がっても、年齢や社会的背景による利用の違いが自然に解消されるとは限らないことが示されました。オンライン診療を誰もが使いやすくするには、単に普及を進めるだけでなく、利用しにくい人への支援も必要であることを示唆しています。

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プレスリリース

研究代表者

筑波大学医学医療系
宮脇 敦士 准教授

掲載論文

【題名】
Trends in Age and Socioeconomic Inequalities in Telemedicine Adoption in Japan, 2020-2024: A Longitudinal Panel Study
(日本におけるオンライン診療利用の年齢・社会経済的格差の変化:2020~2024年の縦断パネル研究)
【掲載誌】
Journal of Medical Internet Research
【DOI】
10.2196/99994

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