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運動リズム学習で脳波が同期する~音楽学習やダンス学習への応用に期待~

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筑波大学システム情報系の川崎真弘助教らの研究グループは、ヒトが聴覚リズムを再現する課題を繰り返し行うと、学習が進むにつれて前頭と聴覚野と小脳でベータ波の同期が増加することを発見しました。 今回発見された結果によって、リズム学習には聴覚・運動・学習に関係する脳部位が協調して活動する必要性が明らかになりました。この発見によって、現状の音楽学習やダンス学習などの効果の検証や、この脳波同期を誘発することによる新たな学習方法の提案が期待されます。


図1.(左上)リズム再現課題の流れ図。(左下)学習回数に対するリズム再現率。誤差0.1付近まで低下した後はほぼ横ばいとなる。(中央)前頭、聴覚野、小脳の位置。(右上)学習初期と後期における前頭と聴覚野の脳波位相同期。(右下)学習初期と後期における聴覚野と小脳の脳波位相同期。


掲載論文


【題 名】Beta phases are synchronized in the frontal-temporal-cerebellar network during auditory-to-motor rhythm learning (聴覚―運動の学習時の前頭―側頭―小脳のネットワーク間のベータ波同期)
【著者名】Kouki Edagawa, Masahiro Kawasaki
【掲載誌】Scientific Reports
     doi:10.1038/srep42721

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