テクノロジー・材料

わずかな温度差で効率的に発電する電極材料の発見 ~熱起電力は材料の熱膨張で決まる~

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Image by Janaka Dharmasena/Shutterstock


筑波大学数理物質系 学際物質科学研究センター(TIMS)守友浩教授の研究グループは、電池材料であるコバルトプルシャンブルー類似体が室温で大きな熱起電力(1度あたり0.2-0.8ミリボルト)を示すことを発見しました。この熱起電力は、現在知られている主な半導体熱発電材料であるBi2Te3(テルル化ビスマス)の性能(1度あたり0.2ミリボルト)を凌駕します。この材料を用いることにより、低コストの熱発電素子の実現が期待されます。



図 コバルトプルシャンブルー類似体LixCo[Fe(CN)6]yの結晶構造。左図は完充電時、右図は完放電時を示す。大きな赤丸、小さな青丸、小さな赤丸はそれぞれ、リチウムイオン、コバルトイオン、鉄イオンを示す。

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