ALUMNI

小林 正和氏

小林 正和(コバヤシ マサカズ)氏

 2005年4月入学・2008年3月修了ビジネス科学研究科法曹専攻(法科大学院)

 弁護士・弁理士(中村合同特許法律事務所)

① 現在のお仕事を聞かせてください。

 前職は,特許庁で特許審査官をしておりましたが,現在は,弁護士・弁理士として,特許権侵害訴訟や特許無効審判請求事件など,主に,知的財産権に関する事件を扱っています。クライアントは,国内外の大企業から中小企業・個人まで幅広く,また,知的財産権に関する事件以外にも,企業法務から,個人の離婚事件や刑事事件まで様々です。

 また,本学において,非常勤講師(チューター)として,在学生の皆様の勉強のお手伝いをさせて頂いております。

小林 正和氏

② 今改めて,筑波大学で良かったと思うことを聞かせてください。

本学は,夜間・土曜日に開講する社会人を対象とした法科大学院ですので,同級生には,様々なバックグラウンドの方がいらっしゃいました。社会経験や年齢も様々でしたが,同じく法曹をめざす少数精鋭の同級生と共に,仕事と勉強の両立の苦労を分かち合いながら,充実した3年間を過ごせたことが,人生にとってかけがえのない経験となりました。

 また,個性的で魅力的な研究者の先生方と,各分野で活躍されている弁護士の先生方とが,一体となって,有職社会人の私たちのために,最大限の工夫と熱意をもって,講義・演習をして頂き,夜遅くまで学生と惜しみなく議論をしてくださいました。弁護士となった今でも,様々な機会に,先生方にご指導頂けることも,筑波大学で大変良かったことだと思います。

③ 本学と本学の学生に対してメッセージをお願いします。

 社会人として働きながら,法曹資格の取得をめざす機会を与えて頂いた本学の先生方・関係者の皆様に,あらためまして,心より御礼を申し上げたいと思います。働きながら勉強した3年間で得た知識・経験と達成感は,私の人生にとってかけがえのない宝物となりました。

 法学は,理論と価値判断が交錯し,学問として興味深いのはもちろんですが,弁護士等の法曹の仕事である法律実務としても魅力的です。たとえば,私が主に扱う知的財産法分野のように専門性のある国際的な紛争に関わることもできますし,また,市民のための身近な弁護士として,民事・刑事等,ありとあらゆる紛争を取り扱うことができます。法曹の仕事は,楽しくてやりがいがあるだけでなく,紛争を解決するという充実感に満ちた仕事だと言えます。最近は,エンターテインメント系の紛争や,インターネット関連の事件も増え,これらを専門とする若い弁護士の先生方も増えており,皆様にとっても興味深いところだと思います。このように,活躍の場が広く有望な法学を専攻されることを是非ともご検討頂ければと思います。

 また,企業や公官庁等に就職された後も,本学のロースクールのように,社会人を対象として,更にすばらしいキャリアをめざし,知 識・経験・人脈を獲得できるチャンスがあることをこの機会に是非知って頂き,もし,近い将来,裁判官・検察官・弁護士の仕事に興味を持たれましたら,是非,本学で法曹をめざして勉強して頂ければと思います。皆様のご活躍を心より応援しております。

台湾出張にて

台湾出張にて

創基151年筑波大学開学50周年記念事業